私、ATMなんで。-SS-〈4〉 (ページ6)

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〈32〉ギャップ萌えってやつ？ページ6

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"ザァァァァァーーーーーーーーーッ"

　

XU「雨、強くなってるな…」

『………』

XU「Aちゃーん、今日のご飯なにー？」

『あっ、今日はね！市場に間に合って、新鮮なタコが買えたから半分は炒めて、半分はカルパッチョにして食べようね〜』

XU「お〜、良き良き。」

『スープもあるよ〜』

XU「さっすが俺のAちゃん〜。ついでにビールも付けてくれると嬉しいな〜」

『もう〜、毎日飲み過ぎ…』

XU「Aの飯がうまいから悪い〜」

『調子のいいことばっかり言って…』

XU「じゃあ一緒に飲む？」

『飲むっ！
　

"ゴロロロロロロロッ…"

っ、………』

XU「お、ついに雷か……テレビの音大きくしてあげる。」

『えへへ〜、お兄ちゃんありがと！でも、お兄ちゃんが一緒だから全然怖くなッ、"ドーーーンッ！！"

キャアッ！！』

XU「Aっ！」

『お兄ちゃん…っ！』

"プツンッ_____"

XU「うわっ、停電かよ！まじか…」

『ふぇっ…お兄ちゃ〜んっ！』

XU「落ち着け！そこから動くなよ！包丁置いたかっ？鍋に当たらないようにな？火傷するなよ？」

『ゔん…』

XU「明かり明かり〜……あ〜っ、携帯どこ置いたっけ…A、大丈夫だぞ。たぶんすぐに点くと思うから……あっ！懐中電灯買ってたよな！？あれどこに置いてたっけ！」

『寝室に…』

XU「一個じゃダメだな……俺取ってくるから、待ってて。」

　
"ゴロロロロロ…"

『っ、嫌！一人にしないで！ゔわぁ〜〜ん！』

XU「泣くな泣くなっ！すぐ戻るって！マッハで取ってくる！秒で戻るっ！」

『お兄ぢゃ〜んっ！』

XU「っ、…わかった！ここにいるから！暗くても平気か？電気が点くまで、ぎゅうしててあげよっか。」

『ゔんっ！グスッ』

XU「お、目も慣れてきたな。連れてってあげるから、ソファで座って待ってよ。」

『ゔん…』

"ぎゅーっ"

XU「よい、しょ！おっも…」

『この重さはお兄ちゃんへの愛の重さだからっ！』

XU「フハッ！そんなこと言える余裕あるなら大丈夫だな〜。良かった、今日は俺の帰りも早くて。また一人で怖い思いさせるところだった。チャニョルにばっかかっこいいところ取られてたからさ〜」

『そんなこと…』