私、ATMなんで。-SS-〈4〉 (ページ47)

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LU『るぅは可愛いじゃなくて、男前を売りにしてるからいいんですぅ〜。最近は大人の渋みってのも出てきちゃって。自分のフェロモンに酔いしれそうで困るわ〜』

『加齢臭のこと？』

LU「ちげーよ。色気だよ色気。」

『え？大丈夫？自分のことちゃんと見えてる？お前、ファンの間でバンビちゃんって呼ばれてるの知ってる？自己プロデュース力の無さにびっくりなんだけど。』

LU「うるさいなー。るぅは可愛いもかっこいいも、全部持ち合わせてるってことだよ。つまりるぅ最強。お前、俺のことよく知ってんのな？さては俺に会えなくて寂しいあまり、俺のこといろいろ調べちゃってるんだろ。夜な夜な、"ルハン" スペース "可愛い" で検索してんだろ。ちょっと履歴見せてみろよ。」

『調べてるのはてめぇだろうが。お前は私のストーカーか？毎回毎回、くだらないことをしうちゃんにチクってんじゃねーよ。』

LU「チクられて困るようなことばっかしてるお前が悪い。」

『うっせぇクソ鹿。』

LU「黙れクソ豚。」

"ガチャ…"

XU「………」

『え？お兄ちゃん…？』

LU「どうしたー？風呂は？」

XU「……なんでそんなに静かなの。」

LU「『は？』」

XU「いつも、家中に響くくらいうるさいじゃん…なんで喧嘩してないの。」

『なんでって…』

LU「しうちゃん何言ってんの？喧嘩しないのはいい事じゃん。」

XU「………本当は仲良しなの。」

『全然？』

LU「本当はって……しうちゃんいつも俺らに、うるさい喧嘩するなーって怒ってるじゃん。なのに、喧嘩しないならしないで不満なの？わがままかよ〜」

XU「っ、……」

『しうちゃんはわがままでいいんだよ！しうちゃん、ごめんね？喧嘩してなくて…』

LU「フハッ！喧嘩してなくてごめんってなんだよ。」

『お前は黙ってろ。』

XU「ごめん、俺変なこと言った…」

『ううん！しうちゃんはちっとも変じゃないよ！そうだよね、私達が静かだと、調子狂っちゃうよね？でも本当は、しうちゃんに聞こえない声量で、しうちゃんには聞かせられないような罵詈雑言の数々で罵り合っていたんだよ？もちろん私が勝ったけど。』

LU「は？るぅがお前みたいな小娘に負けるわけないだろ。」