〈35〉イエスマムッ！ ページ19
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『わぁ……キラキラ！』
ジウ「いいじゃない、かわいい！綺麗な青色ね。私の爪も見て！可愛いでしょ〜！」
『私の方が可愛い。』
ジウ「チッ」
ネイリスト「ジウさん、ネイル半年ぶりくらいじゃないですか？」
ジウ「そうなの！仕事も道場もバタバタしちゃって……今日はいきなりもう一人だなんて、無理言ってごめんなさいね？この子、私の弟子なの！ネイルしたことないって言うから、連れてきちゃった！」
ネイリスト「弟子？空手のですか？そう言えば空手って、ネイルしてても大丈夫なんですか…？」
ジウ「いいのいいの！長さがあるわけじゃないし、この子は演舞……一人でする空手が主だから大丈夫！しばらく試合もないしね。なによりこの子、適当にしか稽古しないから！」
『適当なのはそっちだろ！師匠のお前がそんな爪しておいて、偉そうに言える立場かよ！』
ジウ「お前って言うな！」
ネイリスト「アハハ！でもそれは確かに！おしゃれな師匠と弟子ですね！」
ジウ「武道家だからって、お洒落は楽しみたいのよ？まぁ、父に見つかったらまたぐちぐち言われるだろうけど……でも、私達は本当にいいのよ。私は引退してる身だし、この子も正式な門下生じゃないし。でもこの子、見込みあるのよ！さすが私の弟子！」
『うっざ。』
ネイリスト「フフッ。お二人、なんだか雰囲気似てますね。姉妹みたいです！美人姉妹！」
ジウ「え？全然似てないわよ。私の方が美人でしょ？」
『は？肌のハリからしてちげーよ。』
ジウ「こっの…ッ！」
ネイリスト「アハハ！楽しいお弟子さんですね！」
ジウ「っ、……まぁ、生意気なくらいが可愛いって思えるくらいには、楽しいかな。」
『爪の写真撮って！お兄ちゃんに送って見てもらう〜！』
ジウ「彼氏にも送ってあげたら？」
『っ、……彼氏じゃないし。今送らなくても、どーせ明日も会うし…』
ジウ「え〜、今すぐ見てもらって褒めてもらえばいいのに〜。彼ならたくさん可愛いって言ってくれると思うけどな〜……いや、彼だけじゃなくてみんな褒めてくれるわね、きっと。」
『しうちゃんが褒めてくれるだけでいいんだ！』
ジウ「とか言って、あの子達が褒めてくれなかったら拗ねるくせに…」
ネイリスト「ジウさん、次回の予約取っておきますか？」
ジウ「あ、そうね！お願いします。Aはどうする？今回だけにしとく？次もまたしたいなら、あなたの分も予約取らないと。」
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作者名：ATMs
| 作成日時：2022年10月13日 21時
