私、ATMなんで。48 (ページ9)

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XU「マネージャーのお前がいつまでも反対してたら、チャニョルだって頑張れないだろ？」

『いいもん、頑張らなくて…』

XU「いいのか？チャニョルが失敗したら、今後の仕事にも影響するんだぞ？人気だって落ちちゃうかもな～」

『それはっ、…困るけど……でも、だって…！』

XU「………お前が今モヤモヤってしてる気持ちがなんなのか、教えてやろうか？」

『え！？お兄ちゃんわかるの！？」

XU「うん。それはあれだ、……嫉妬だ。」

『ッ！！』

XU「嫉妬。お前はチャニョルに……」

『チャ、チャニョルに…っ？』

XU「チャニョルに………置いて行かれるのがおもしろくねぇんだ。」

『え？おも、…え？置いて行かれる？』

XU「そう！」

『どこに？』

XU「お前らはあれだ、言わば同士だ。」

『は？』

XU「お前らは今まで、恋人なんていたことなかったわけだろ？だからもちろんキスなんかもしたことなっ『私のファーストキスはしうちゃんだよっ！！』

俺以外で！！だ。もちろん人工呼吸もノーカンな。誰もが謳歌する青春を、お前らは棒に振ってここまで来てしまったわけだろ。まぁ、お前らに言わせれば一途に恋愛してるつもりなんだろうけど…」

『誰もがって……まさかしうちゃんも、私の知らない所で私以外の女と陳腐でくだらない青春を謳歌してたと言うの…！？』

XU「うん、俺も棒に振ってきたよ。」

『だよね、良かった……それで、私はなんでチャニョルに嫉妬するの？』

XU「だって、今までなんの経験もなく同じスピードで歩んで来たはずのチャニョルが、いくら芝居とは言えキスするなんて、自分よりも先に大人になるみたいでおもしろくないだろ？」

『それは…まぁ、そうなのかな…？だからなの？だから私はモヤモヤしてるの？』

XU「そうだ！」

『そうなの…？なんか、あまりしっくりこないけど…』

XU「それ以外になにかあるか？」

『………見たくないんだよ、チャニョルがキスしてるところなんて…。』

XU「そんなの当たり前じゃん。俺だって見たかねーよ。」

『え、そうなの？』

XU「身内のラブシーンなんて見たくないに決まってるだろ？オエ～ってなるじゃん。」

『オエ～…』