私、ATMなんで。48 (ページ8)

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XU「Aー、そろそろ寝るぞー。」

『私もうちょっと起きてる…』

XU「眠くないの？」

『うん…』

XU「あ、わかった。お前腹減ったんだろー。さっき全然食ってなかったもんな。食堂のおばちゃんも、会計の時心配してたぞ？今日はご飯一回しかおかわりしなかったから、体調悪いんじゃないかって。」

『違う。』

XU「え、違うの？腹減ってないの？」

『それは、ちょっと減ったけど…』

　
XU「でもこんな時間にもう食うなよ。今日は我慢してもう寝ちゃいな。」

『………』

XU「………チャニョル。」

『えっ！？』

XU「すげーな～、主演でいきなりキスシーンなんて。」

『っ、……なにが凄いの。』

XU「なんで怒ってるの？」

『怒ってる？私が？何に？』

XU「怒ってない？」

『怒る理由がない。』

XU「じゃあ何が気に食わないの？」

『別に。気に食わないことなんて何もないよ。』

XU「じゃあ応援してるんだ？」

『なんで私があいつの応援なんかッ！！』

XU「自分が抱えてるタレントの大きな仕事だろ？お前、ギョンスの俳優業はいつも応援してやってるじゃん。」

『ギョンスはキスシーンなんかしないもん！』

XU「ほら～、やっぱ気に食わないんじゃん。」

『っ、……しうちゃん今日うるさい。』

XU「元気ないAを心配してるの。チャニョルのキスシーンが嫌な理由は？」

『嫌って言うか、………アイドル、なのに…。』

XU「そうだなー。でも、アイドルが恋愛映画に出るなんて当たり前のことだろ？」

『まだ早いよ…』

XU「そうかー？じゃあ、何年先ならチャニョルのキスシーンをお前は許せるの？」

『っ、………』

XU「Aが心配する気持ちもわかるよ。喜ばないファンはもちろんいるだろうし、チャニョル自身が前向きじゃないわけだし……でもだからこそ、お前が支えてやらなきゃいけないんじゃないの？」

『でも…』