私、ATMなんで。48 (ページ48)

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『そうそう。ねっ、だから早く！早く消毒して～！』

XU「待て、まずはそいつと話を付けてからだ…」

『話付けたらチュウしてくれるの！？』

XU「するわけねぇだろ馬鹿野郎ッ！！」

『こっわ…』

XU「そもそもお前はなんでそんな普通にしてんだよ！もっと嫌がれやよ！無理矢理されたんだろ！？」

『無理矢理…まぁ、私の意思ではないけど…向こうの意思でもないっていうか…』

XU「ハァ～？」

『実はね？ちょっとした事故でね、バランス崩して倒れてきたところたまたま唇同士がぶつかっちゃっただけなの。』

XU「事故……でもそいつ、お前のこと好きなんだろ？」

『うん。私とチュウできて嬉しそうだった。』

XU「やっぱ絞める。」

『え？絞めちゃうの？まずは話するんじゃなかったの？』

XU「なんだよ…そいつのこと庇うのか？」

『いやいや、そういうつもりじゃなくてね？相手はまだ高校生だし、いきなり絞めちゃうのは可哀想だな～って。』

XU「高校生！？ガキじゃねーか！！」

『そうそう、ガキなんだよ。だからね？好きなんて気持ちも、きっと一時の気の迷いだよ。そもそも！そんなガキを私が相手するわけないでしょ？私には、こーんな素敵な大人の色気たっぷりな旦那様がいるんだから！ね、だからここは、消毒だけして穏便に済ませてよ。ね？』

XU「ガキなら躾けが必要だろ。これ以上調子乗らねーように、今の内からしっかり教えといてやらねぇとな…」

『教えるって何を？』

XU「お前が誰のかって事をだよ。」

『きゅんッ！//////』

XU「お前も！相手がガキだからって油断するな！」

『は～い』

XU「まったく…どいつもこいつも、簡単に好き好き言いやがって…」

『あ！そうだしうちゃん、もう一つお願いがあるんだけど…』

XU「消毒はしないぞ。」

『違う違う！それはまた後日改めて試みるとして…』

XU「諦めろよ！」