私、ATMなんで。44 (ページ12)

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"ガチャッ"

『ただいまーー！ママーー！』

母「はーい！おかえりー！旅行どうだった？足は大丈夫？」

『大丈夫！お兄ちゃんがずっと面倒見てくれたも～ん！超楽しかった！』

母「そりゃあ貴方は楽しいでしょうね……お兄ちゃんは？」

『もう行った！打ち合わせ！終わったらまた迎えに来てくれる～』

母「帰って来て早々大変ね～。ご飯まだでしょ？準備してるわよ。」

『まだ！あのねっ、これ！島の民宿のおばちゃんがお土産にって、魚の干物くれたの！焼いて！』

母「まぁまぁ、こんなに沢山！嬉しいわね～。」

『こっちはお菓子！お兄ちゃんが買ってくれたよ！さっき味見したけど、美味しいよ！』

母「まったく……じゃあお魚焼くから、タンに遊んでもらってなさい。タン～、お姉ちゃんが帰って来たわよ～」

猫「ミャ～オ」

『っ、なんで私が遊んでもらうんだ！！』

母「喧嘩しないで大人しくしてるのよ～」
　

『チッ…………何見てんだよ。』

猫「ミャ～オ」

"スリ…"

『っ、……魚の臭いする？お前に土産なんてないからな。あれ…お前首輪どこにやったの？ママー、こいつの首輪はー？』

母「あぁ、前のやつが緩くなったのかよく抜けるようになっちゃって。さっき新しいの買い直したから、付けてあげて。その袋の中にあるから。」

『ん～……あっ、そうだ！首輪付けるのまだ待って！部屋にいるから、ご飯出来たら呼んでね！』

"ケンッケンッケンッケンッ！"

　

母「あっ、こらー！そんな足で走らないのー！！ったく……相変わらず駄目なお姉ちゃんね～？」

猫「ミャ～オ」

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母「Aー、ご飯よー。」

『んー！もうちょっと待ってー！』
　

母「早くしないとお魚冷めるわよー。」
　

『んー！………よしっ、できた！ママー！見てーっ！』

"ケンッケンッケンッケンッ！"

母「ゆっくり！！」

『見てっ！』

母「え？新しい首輪？……あっ、なんか付いてる！ピンクの…貝？」