私、ATMなんで。52 (ページ14)

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XU「結局お前を呼んだ目的がなんなのかは何一つわかってないし……それに、俺が一緒じゃないと行かせないって言っただろ。」

『え？そんなこと言った…？』

XU「………あ、言ってないかも。その時は仕事ずらせるかわかんなかったから。」

『お兄ちゃんも、なかなか破天荒だよね…』

XU「………なんだよ。嬉しくねーのかよ。」

『嬉しいっ！！！！』

XU「知ってる。」

『でもびっくりしちゃったよ！いつの間にかチケット取ってるんだもん！』

XU「席隣同士に替えてもらえて良かったな～。離れてる方が静かだったなって今ちょっと後悔してるけど…」

『しうちゃん、お仕事は本当に大丈夫なの…？』

XU「ヒョンにはちょっと無理言ったけど……撮影は入ってなかったし、打ち合わせだけだったからずらしてもらった。まぁ、三日が限界だったけど。」

『三日！？三日ってッ……一泊三日ってこと！？』

XU「うん。」

『嘘でしょ！？アメリカだよ！？私は一週間くらい泊まるつもりで…っ』

XU「一週間！？無理無理。三日が限界。」

『そんな～っ……じゃあ！お兄ちゃんだけ先に帰ってッ、XU「あぁ？」

っ、……なんでもありません…。』

XU「………また今度連れてってやるから、今回は言うこと聞いて。」

『"今回"は？』

XU「あ"ぁ？」

『っ、……本当に、また連れてってくれる？』

XU「おう。ファーストクラスなんてもう無理だけど～」

『今度は私が乗せてあげる！ファーストクラス！』

XU「おー、そりゃ楽しみだ。あ、お前帰りの飛行機ってどうなってんの？わかんなかったから俺もまだ取ってないんだよ。」

『そういえば、帰りのチケットは入ってなかったな…』

XU「じゃあ今から取っとくか。帰りはビジネスで我慢しろよ。」

『いやいや！これ以上お兄ちゃんに出させるわけないじゃんっ！ブラウニーに言って帰りのチケットも用意させよう！こっちの意見無視して勝手に呼んだんだから、そのくらい当然だよ！帰りももちろんファーストクラスで！』

XU「意見って、お前は最初から行く気満々だったじゃねーか。一人で…」

『えへへ～っ！お兄ちゃんと一緒なんて嬉しい！一人よりも、もーっと嬉しい！！』

XU「本当かよ…」

『じゃあ今回は時間もないし、向こう着いたらすぐにブラウニー食べに行かないとだね！』

XU「え？時間ないのにブラウニーは諦めないの？」

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