私、ATMなんで。50 (ページ45)

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監督「3歩歩いて、一旦振り向く。そこで暗転。ベッキョン君の次の登場は下手からになるから、はける方向間違えないようにね。」

BK「はい！」

監督「じゃあ次！エンディングダンス行こうか！準備して！」

「「「「「はい！」」」」」

　
　

　
　
CY「………ベク、頑張ってるね。」

『うん。』

CY「ふふ…Aも集中してるね。」

『ダンス、覚えないといけないから。』

CY「ベクに教えてあげるの？」

『うん。あいつ、ダンスシーン一番多いから。EXOのよりは簡単だけど……歌とダンスがあいつの一番の見せ場だろ。ただのアイドルだなんて言わせねぇよーに、誰よりも真っ先に完璧に仕上げてやる。』

CY「………いいなぁ。」

『は？』

CY「Aが自分の為に一生懸命になってくれるなんて、ベクが羨ましいなって！」

『なんだそれ……お前にだっていつも教えてやってるだろ！カムバの度に足引っ張りやがって！』

CY「次もお世話になります！」

『チッ…』

CY「へへっ、俺らAがいないとダメダメだね～」

『…………それでいい。』

CY「え？」

『ダメなくらいでいい。私がいないとダメダメな方が、嬉しい。』

CY「っ、……Aも、俺がいないとダメダメなら嬉しいな～？」

『あ、それは大丈夫。私大概のことは一人でできるし。』

CY「ですよね～」

『ねぇ見て。さっきスタッフの人がこれくれたの。』

CY「あ！それ風船ガムだよね？懐かしいねー！子供の頃よく買ってたー！」

『買い出し行ったらオマケにいっぱいもらったんだって。』

CY「へ～！それでAにくれたの？良かったね～！すっごい子供扱いされてるね～！」

『うらやましい？』

CY「え？別にうらやましくは、『チッ』

っ、うらやましい！すっごくうらやましい！俺も欲しいなー！一個ちょーだい！」

『クッチャクッチャクッチャクッチャ』

CY「………。A、みんな稽古してるからあまりクチャクチャ音立てないで………って、それくれたスタッフって男！？」

『声デカ……男だけど？』

CY「どこのどいつだ！！」

『あそこのあいつ。』

CY「俺ちょっと一言お礼してくるね。」

『何が礼だよ。どーせ余計なことしか言わねーだろてめぇは。黙って座ってろ。』

CY「A、もうあの人とは喋っちゃダメだよ？目も合わせちゃダメ。あの人はAのことを、いやらしい目で見てるんだからね！」

『でたでた……フゥ～～っ』