私、ATMなんで。50 (ページ31)

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ジウ「ア～～♪」

BK「アーー♪」

ジウ「顔の角度意識して。ア～～♪」

BK「ア～～♪」

ジウ「うん、いいね。だいぶ音域広がったんじゃない？」

BK「はい！ジウさんに教わり出してから、めちゃくちゃ出やすくなって！」

ジウ「良かった。この調子でいけば、舞台稽古始まるまでには安定すると思うよ。引き続き頑張りましょう！」

BK「はい！ありがとうございました！」

『おわったー？』

BK「おわったー」

ジウ「A、あなたもちょっとは練習したらー？」

BK「いくらジウさんでも、こいつをまともに歌えるようにするなんて絶対無理ですよ…」

ジウ「そうね。全くもって自信がないわ。」

『失礼な！もうあの時の私とは違いますぅー！毎日お風呂で歌ってるし！発声練習だって完璧なんだぞ！耳の穴かっぽじってよーく聞いとけっ！』

BK「待て待て待て！いい！歌わなくていいっ！」

ジウ「耳を塞ぐのよ！」

『スゥーっ………あ"ぁぁーあ"ぁぁーあ"ぁぁーーーっ♪"』

BK「カラスかッ！！」

ジウ「相変わらずひっどいわね……でも音域は悪くないのよね～。声もしっかり出てるし。」

BK「ほんと歌だけは残念だな、お前。」

『歌以外残念な奴に言われたくねーよ。』

BK「なんだとー！」

ジウ「はいはい！喧嘩はおしまい！スタジオ閉めるわよ～！さっさと出る準備して！次は道場でAの稽古！」

BK「ジウさん疲れてないですか？仕事にこいつの稽古まで…」

ジウ「大丈夫大丈夫！引き受けたからには責任持ってやらないと！」

『無理すんなよ、歳なんだから。』

ジウ「無理なんてしてないわよ！歳じゃないからっ！」

BK「ほらA～、靴履け～。なんですぐに脱ぎ散らかすんだよ…」

『だってずっと履いてるのしんどいもん、ハイヒール。』

ジウ「あ、今日は二人とも紫？他の子達もでしょ？それまだ続けてるんだ！」

BK「こいつが納得するまで……紫の靴なんて持ってなかったから、っていうか、緑も黄色も持ってなかったから、それぞれ買いに走ったんすよ！」

ジウ「ハハ！話題になってるもんね～！」

『私は全色持ってる。』

BK「そのお前に合わせてるんだよ！お前は元々持ってるハイヒールだから楽だけど、ギョンスなんて黒と白以外全部買う羽目になったんだぞ！」

『いーじゃん！ジミーの為じゃん！』