私、ATMなんで。39 (ページ4)

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店員「こちらのお部屋でございます。」

『…………』

　
"ガチャ…"

ジフ「お、来た来た。ちゃんと約束守って偉いじゃん。」

『………』

ジフ「突っ立ってないで入れば？いくら会員制の店だって言っても、そんなところ突っ立ってたら一般人にバレるぞ。」

『っ、…………用件は、何。』

ジフ「用件？俺用があるなんて言った？ただデートに誘っただけだけど。」

『脅しといて何がデートだよ。』

ジフ「ハハッ！その脅しに乗ったわけだろ？そんなに大事？あの狼君達が。」

『別に。ただ、お前みたいなモブに邪魔されるのだけは勘弁ならねぇ。』

ジフ「モブ……真面目なマネージャーさんだね！」

『うっせ。』

ジフ「相変わらず口は可愛くねぇな……お前呑めんの？付き合えよ。」

『……飲めない。』

ジフ「そうなの？意外だな。」

『何がしたいわけ？』

ジフ「え？何って……暇つぶし？」

『は…？』

ジフ「なんか最近つまんなくてさー！面白い事がしたいの。」

『お前の暇つぶしの為に、私は今ここにいるって…？』

ジフ「そういうこと～」

『ふざんけな！！』

ジフ「それ。」

『っ、は？』

ジフ「その顔。俺が求めてる顔。俺ね、誰かの悔しがってる顔を見るのが好きなの。特に、普段澄ましてる奴の顔を歪ませるのがなにより面白い。」

『………いい趣味なことで。』

ジフ「さんきゅ～。だからさ、見たくって！お前や狼君達の歪んだ顔が！」

『あいつらは別に、澄ました顔なんてしてねーだろ。』

ジフ「そうか？事務所の力だけでなんの努力もしてない癖に、ちょっと売れたからっていい気になってんじゃん。」

『っ、……いい気に？あいつらが？』

ジフ「確かに顔は良いの揃ってると思うよ？でも顔だけだろ。特にあのチャニョルって奴、いっつも馬鹿みたいにヘラヘラ笑って能天気に、"パシンッ！"

ッッッ！？……痛ってぇな…何すんだよ。」

『何も知らないくせにっ……あいつらの努力を何も知らないくせにっ、ブスが威張ってんじゃねーよッ！！』

ジフ「ブスだ～！？」