私、ATMなんで。39 (ページ11)

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LU「電話なのが歯痒いな……とにかくお前今どこだよ。事務所じゃないんだろ？しうちゃんにもあいつらにも黙って、何してるんだ？」

『………』

LU「お前ってさ、いつも肝心な時には得意の嘘が付けないんだよな。」

『は…？』

LU「昔からそうなんだよ。必死に何かを隠したい時はだんまりになる。誰にも何にも言わず一人で解決しようとしてさ。ま、お前すぐ顔に出るからわかりやすくてこっちは助かるけど～。A、お前また何か厄介ごとに巻き込まれてるんだろ？」

『………違う。』

LU「しうちゃんやEXOにも言えないような事ってことは、あいつらに関係あるって事だ。」

『違う…っ』

LU「サセンか？またストーカー？そう言えば、お前が何処ぞやのアイドル達にナンパされて困ってるってあいつらが愚痴って『違うっ！！！』

っ、………A、もうわかってんだろ？お前の事で、あいつらが黙ってられるとまだ思ってるのか？巻き込まないなんて無理だろ。巻き込まれないなんて……俺がこのまま黙って見過ごすなんて、無理な話だろ。」

『っ、………ほんとうに、何もないんだってば…ッ』

LU「強情な奴だな……素直じゃない女は可愛くないぞ！しうちゃんにだって嫌われるんだからな！』

『べつに、いい…っ。可愛くなくたって、しうちゃんやあいつらを守れるならそれでいい…っ』

LU「ふ～ん、やっぱりあいつら絡みなんだ。」

『っ！？……うるさいっ……お前に話すことなんて何もない！！お前なんてそっちで見た目だけの女とよろしくやってればいいじゃん！！女好きの鹿なんかと話してる暇なんてないんだ！！お前なんか嫌いだ！！声も聞きたくない！！ハァっ、ハァっ、…グスッ』

LU「………俺、女の子好きだよ。」

『だからっ、「だから！！」

ッ、……』

LU「だから！泣いてる女目の前にして黙ってられるわけねぇだろうがっ！！」

『っ！！』

LU「何度言えばわかってくれんだよ。お前のことは、誰よりも大事な……本当の妹みたいに思ってるんだって。」

『………私のお兄ちゃんは、しうちゃんだけだ。』

LU「わーかってるって！俺が勝手に妹だと思って、勝手に可愛いと思ってるだけ！」

『なッ…//////』