私、ATMなんで。37 (ページ46)

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『給食の時間とか掃除の時間とかに、ちょっと抜け出してただけだよ！ほら、お兄ちゃんの学校と近かったし！』

XU「どんな時間でも抜け出しちゃ駄目なんだ！」

『もう過ぎたことだよ！そんなカリカリしないの！』

XU「てめぇな…っ」

『ふふふっ、でも良かったー！心配してたチェ・ヨナは結婚もして変わり果てた姿になってたし！残りの女も大したのいなかったもんね！みーんな私よりブスだった！』

XU「世界一心がブスなのはお前だけどな。」

『お兄ちゃんに近付く女は全員追い払えたし、お兄ちゃんは嫌だったかもしれないけど、やっぱり行って良かった。でも、約束破ったことは謝ります。ごめんなさい…』

XU「………ま、薄々こうなることは予想してた。ちゃんとみんなとも仲良くできてたから、今回は許してやる。でも次はないぞ。いいな？」

『はーい！お兄ちゃん、ジャケットクリーニングに出しておいてあげるね！脱いで！

(バレる前に盗聴器を回収しないと…)』

XU「いや、クリーニングはいいよ。またすぐ着るから。」

『えっ、……じゃ、じゃあ！ハンガーに掛けてシュッシュしてあげるね！脱いで！」

XU「………盗聴器なら、ズボンのポケットだぞ。」

『えっ！？』

XU「あれ本当に起動してたの？もしかしてまだ動いてんのか？」

『な、…なんでッ、……いつ！？いつ気付いたの！？』

XU「家出る前から気付いてた。お前がコソコソ細工してたの見てたし。」

『えっ！？じゃあどうして盗聴器付けたまま同窓会行ったの！？』

XU「それ聞いてお前の不安が少しでも解消されるなら、いいかなって…」

『ッ！！！！』

XU「まぁ、結局来ちまったんだから何の意味もなかったけどな。お前が俺といる間はギョンス達が盗聴してたんだろ？ギョンスから帰るって連絡入ってたから、俺の声がちゃんと聞こえたんだろうな。」

『…………嫌じゃ、ないの…っ？』

XU「嫌だよ？嫌に決まってんじゃん。でもまぁ、お前だから。お前なら仕方ないかって、思っちゃうんだよな～」

『っ、………お兄ちゃん、駄目だよ？盗聴器なんて見つけたら、ちゃんと警戒して。』

XU「お前が言うなよ。」

『そうだけどっ！でもっ、もしその盗聴器が私が仕掛けた物じゃなかったら！？もしサセンや他の誰かの仕業だったらっ、お兄ちゃん今頃大変な目に合ってるんだよ！？』