私、ATMなんで。 (ページ10)

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CY「あ、あぁっ……こいつに彼氏なんてできるはずないだろ！」

CH「お前はまた…」

『その通りだ。』

CY 「え？」

『彼氏などというモブに費やす時間も金もない。そもそも、しうちゃん以上に愛せるものなどこの世にはいない。私の世界の中心には常にしうちゃんが存在し、しうちゃんを軸に回っているのだ。仮にも彼氏などという仕様もないものに現実逃避をしたとして、それはしうちゃんへの裏切りだ。死に値する。今だって、しうちゃんの情報が何も入ってこないこんな無意味な場所に隔離されて…今日だって、休むって言ったのに…っ！』

CY「現実逃避…」

BK「まぁ、こいつにとったら現実逃避か……お前なぁ、無意味な場所ってなんだよ！お前は学生で、今しかできない青春を謳歌するためにここにいるんだよ！」

『青春などお前にくれてやるから金をくれ。来月はライブDVDの発売だ。』

CH「はは、相変わらず凄いね……そっかぁ、じゃあまた今度カラオケ行こうね？しうちゃんの歌聞かせてよっ！」

『うん…しうちゃんのMVある機種にしてね。』

CH「うん！わかった！」

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"キーンコーン、カーンコーン…______"

　

『………で、だからなんでお前はついてくんだよ！しかも二匹増えてるし！』

BK「いやいや、みんな校門に向かって帰ってるだけだから。みんな同じ道だから。」

『チッ、まぁいい。あと数メートルで、あの素敵なもちもち笑顔が待っている…ッ！お前らは見るなよ。お前ら如きが拝んでいいやっすい笑顔じゃねーんだ。余裕ぶっこいてたら一瞬で召されるからな。』

BK「お前は、一言も二言も多いなっ！」

CH「ふふふ、Aちゃんはお兄ちゃんが大好きなんだね～」

『違う。愛しているんだ。』

CY「ブラコンかよ。」

『ありがとう。』

CY「褒めてねーよ！？」

"プップッ！"

　

『あっ！お兄たまっ！/////』

CH「えっ！なに、あの高級車…この場所に超不釣り合いなんだけど…」

CY「Aのお兄ちゃんて、何者…？」

BK「………」

『お兄ちゃ～ん！』

　