私、ATMなんで。 (ページ19)

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"キーンコーン、カーンコーン…____"

『……ハァ～～っ』

　

BK「なんだよ…今日は静かだな。」

CH「Aちゃん元気ないね…どうかした？」

CY「どうせ、しうちゃんだろ。」

『どうせもクソも。他に何があんだよ言ってみろよ。』

CY「ほんっとにお前は！口悪すぎるぞ！」

『うっせ吠えるな。しうちゃんの声が脳内に聞こえねーだろうが。』

CY「てめぇ…！」

CH「まぁまぁ！で、Aちゃんどうしたの？しうちゃ、…お兄ちゃんと、何かあったの？」

『うん、実は…______

　

　
　

『ふふふ！今週はいよいよ握手会っ！ヒャッホーイ！あ、そうだ……パパーーーっ！日曜にちょっと送って欲しいんだけどー！しうちゃんの握手会行くのーーー！会場遠いから車で送ってーーー！』

　

XU「へぇ～…誰の握手会、行くって…？」

　

『っっっ！？』

XU「ねぇA。誰の、握手会に、行くって？」

『しっ、しししししうちゃん！！なんでここにっ…！？』

XU「実家に帰ってきて何が悪い。そんなことより、あぁ？握手会だぁ…？お前、まさか来る気じゃないだろうな？」

『っ、…だ、だって！やっと当たったんだもんっ！行くよっ？雨が降ろうと槍が降ろうと！何があっても行くよ！』

XU「槍が降れば中止だろ。」

『と、とにかくっ！私が当てたんだもん！ペンが行って何が悪いの！』

XU「お前は妹だろうがっ！妹が兄貴の握手会に参加するなんて、聞いたことねーよ！ほら、今してやる。手出せ。」

『やだっ！ヤダヤダヤダヤダっ！！違うもん！握手会に行ってするのに意味があるんだ！やっと当たったんだもん！絶対行く！しうちゃんと会場で握手する～～っ！！』

"ギュ～ッ"

XU「なら、今のこの手を離せよ。ハァ……もし来たら、一生口利かない。」

『っ！？』

XU「来たいなら来ればいいよ。でも、そしたら俺は一生お前と口利かない。シウミンとしても、兄貴としても。」

『そ、そんな…っ！なんで、…ひどいよっ、…お兄ちゃん…ッ』

XU「それが嫌なら来るなよ。誰が好き好んで家族目の前に愛嬌振りまいて握手すんだよ。」

『ふぇッ……ゔっ…ゔわ～～～んっ！お兄、ちゃ…がっ、ゔわ～～んっ！いじわるっ…するぅ～！うぇ～～んっ！ママ～～っ！！』

XU「………チッ。ガキめ。」

　

______…って、事があって…』

BK「まぁ…そりゃあ、兄ちゃんが正論だろ。」

『なんで。』