ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』2 (ページ8)

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56話ページ8

空「どうしたの2人とも？なんで外に…」

朝「そ、それがな空ちゃん！

%&×p＄…!!」

空「なになに、どうしたの」

『さっきからこの調子で…何もわかんないんだよね(汗)』

やっとの思いで朝ちゃんを落ち着かせ事情を聞く

どうやら家に大きなトカゲが出現し、追い出そうとしていたらしい

空「(ここ茂木さん家だったのか…)

トカゲ？苦手なんだ？」

ブンブンと首が取れそうな勢いで縦に振り続ける

『お邪魔しても大丈夫？』

朝「よろしくお願いしゃっす！」

さらに縦に首を振る朝ちゃん

空「『首とれる勢いだから、ほんと落ち着いて』」

空くんの後ろについて行く。

ドアを開けるととてつもない光景が広がっていた

空「『お邪魔しまーす

………………う゛…!?』」

放り投げられた靴箱、額縁、散らばった靴……

見るに堪えないぐらいごちゃごちゃした廊下が広がっていた

空「『………………………』」

私の後ろに隠れている朝ちゃんに視線を向ける

空「…何があったのかな茂木さん…」

茂木「トカゲを追い出そうと思ったんだ！」

『そ、それでこんな事に…？』

空「怖ぇ…」

まだ見ぬトカゲに同情した

空「もしかしてこれ…もう靴箱の下敷きになってるんじゃ…」

『待って空くん…絶対見たくないんだけど…』

だけどこんなにも困っている朝ちゃん(天使)を見捨てるなんて……そんな事出来るわけない!!←

空「茂木さんって確かすごく力持ちだったよね？」

朝「う…うん…」

空「もし急にトカゲが飛び出してきたりトカゲがバキューンｯになってたとしても

驚いてその辺の靴箱を俺とAに投げたり、
・・・・・
俺とAをトカゲに投げたりはしないでね？｣

朝「…………ｺｸｯ」

『その間が怖いよ？ほんとにやらないでね？死んじゃうから!?』

とりあえず話していても仕方が無いのでトカゲを探し始める

空「うーん…」

『うんしょ…』

床に散らばった物を退かして探すがどこにも見当たらない

朝「い…いたか…っ？」

空「いやー、見つからないよ……ん？(なんだろうこのオレンジの)」

トカゲ？？「ﾓﾋｭｰ」

空「嘘っ!?ドラゴンだっ！」

『えっまじ!?見せて見せて！』

拾った毛布をたたみ、空くんへと近づく

『か、可愛すぎない!?』

この子が潰されてなくてほんとに良かった……

というかほんとに見たくない……(汗)