93話 ページ45
ミーくんは砂を見るなり透明な箱にくっついてプルプルと震えるほど喜びを全身で表している
ミーくん「(わぁぁぁぁぁっ
うわぁぁぁぁぁっ!!)」
空「ミーくんは大喜びだね」
カエデ「エジプトの砂ってわかるんですかねぇ」
『んでさ…
コニーは一体何を？』
視線の先には砂の入っている箱にマッチでﾍﾞｼｯっと叩き続けるコニーの姿とそれを止めるコハクの姿が…
他月「何かが気に入らないんだろうな」
少し悔しかったようです
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砂が送られてきてミーくんが大興奮
空「ちょ、食いこんでる！落ち着いて！体が原型留めてないから!!」
ミーくん「(うわぁぁぁぁぁ!!)」
空「(砂に入れたら少し落ち着くかな？)
はいミーくん、砂だよ」
この間コニーはふて寝を初めて、コハクは疲れたのか眠っていた
砂に入れようとミーくんの体をゆっくり砂に下ろした瞬間、空くんに向かって砂が大量に飛んでいった
バッシャアッ!!!
他月「柏木────っ!!」
他月くんと一緒に空くんの顔を覗き込む
他月「大丈夫か？思い切り顔に…っ」
『目に砂入ってない？大丈夫？』
空「大丈夫！右手で防いだ」
満面の笑みでそう答える空くん
他月「ほぼ防げてないし、何だそのいい笑顔…」
『ニッコニコじゃん(汗)』
空「はしゃいでるのが可愛いくて…」
その後ミーくんは我に返ったのか空くんに泣きながら謝っていた
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〜他月side〜
ミィが来てから
柏木は少し変わってきたな、良かった
引っ越しのときは
それからはずっと
張り詰めた糸のようだったからな
チュンが助かった時だって、昔はあんなに簡単に
人前で涙を見せるような奴ではなかったんだ
それが今ではすっかり…
柏木の方を見ると
ニコニコと砂に入っているミィを眺めている
少し親バカっぽくなりつつあるのが心配だが…
カエデ「空く〜ん！
砂置き場に使えそうな台発見しました〜」
『あ、拭くの手伝います！』
空「おぉー！すごい！
あっ俺運ぶよ！どこにあったのっ？」
カエデ「奥の書庫に〜」
まあ、楽しそうだからいいか
ふとミィの方に視線を向けた
ギクッと体が少し固まってしまう
他月「………ｯ…」
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2022年10月28日 10時
