85話 ページ37
まだスズメの事を見つめるミーくんにそっと微笑み優しく撫でながら
空「早く元気になるといいね」
ミーくん「(ｺｸｯ)」
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明け方、俺はスズメが心配だったのでソファーで寝ていた
わんっわんっとポチが吠える声が聞こえてくる
空「ん………(もう朝か…)
どうしたの？そんなに吠えちゃ…」
ポチ「ワンッワンッワンッ！」
様子がおかしいと思いポチの方を見ると
ポチはスズメに向かって吠えていた
スズメは昨日とは違いぐったりと動かなかった
嘘…何で？昨日はちゃんとご飯も食べたし、元気だって…
どうしよう、水…とりあえず水を
どうしよう、そうじゃないだろ…こんな状態なんだぞ。
もっと他に何か
例えば薬とか…
空「そうだ薬!!」
あの時コニーに貰った薬草、煎じておいたやつがあったはず
これならもしかして…っ
コニーから貰った薬を指先に少しつけスズメに上げてみる
その様子をミーくんは涙目で見ていた
すると瞬く間にスズメは起き上がり、チチｯと鳴き始めた
空「…コニーすごいっ！」
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〜その頃のコニー〜
コニー「へぷしゅっ
へぷしゅっ」
他月「おい…風邪ひくなよ？」
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〜学校〜Aside〜
空くんからスズメの話を聞いた次の日の昼休み
空くんからスズメについての色々な話を聞いていた
空「そのおかげでチュンが助かったんだ！
今度コニーにご馳走しなくちゃ」
『コニーの薬、凄!?コニー様々だね』
朝「でもスズメが元気になって良かったな。
名前はチュンっていうのか？」
空「うん、呼ぶのに不便だったから」
他月「名前？(何でそんなこと、名前なんてつけたら…)」
少し困ったように顔に影を落とす他月くん
いさおの時もそうだけど他月くん、1人で何か抱えてるの？
私達に言えない事なのかなぁ…
でも、結局聞けなくて…
ごめんね他月くん…
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〜空side〜
みんなにチュンの様子を話した夜、チュンにご飯をあげていた
結構元気になってきたなぁ、まだ飛べないみたいだけど…
鳥診てくれる病院も中々見つからないし…
小皿をチュンの口元に動かすとチュンはそのまま手の上に乗ってくれた
空「チュン…」
チュンに触りたいのか俺の肩からぐっと手を伸ばすミーくん
でもチュンはそれに気づくとぴょんと逃げてしまった
空「すぐ触れるようになるよ」
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2022年10月28日 10時
