76話 ページ28
今日はお休みなのでまた空くんの家に集まっている
シュークリームを頬張る朝ちゃんを空くんはじーっと見つめると声をかけた
空「モギちゃん今日いつもと髪ゴムが違うんだね」
朝「ん？うん！Aがくれたんだ！」
『ふふふっ髪ゴムに気付くなんて、流石空くん！
可愛くない？朝ちゃんにめっちゃ似合ってると思うの！』
空「そうなんだ！スゲー似合ってる、可愛いよ！｣
『だよね！可愛い朝ちゃんがもっと可愛くなっちゃったよねぇ〜』
他月「ゴックン
…………(前々から思ってはいたが、本当にコイツらはよく恥ずかしげもなくそういうことが言えるよな。確かに昔から…)」
そう思い少し昔のことを思い出す
そう、あれは確か……
(〜小学生の頃〜
『私、空くんと他月くん大好き！』
空「俺も、Aちゃんと他月くん大好き！」
Aと柏木は満面の笑みで俺に言った
他月「え…と…」
とか……
〜中学生の頃〜
空「前髪伸ばすの？いいじゃん、いいじゃん」
『他月くんカッコイイから絶対似合うよ〜
更にカッコよくなっちゃうね！』
……とか
〜高一の頃〜
『ねぇ、空くん見てみて！カエデさんすっごい綺麗!!』
空「あ、ほんとだ！ねぇ見てこれっ、カエデさん天女みたい！」
『ほんとだ！めっちゃ天女じゃん！美しい!!』
カエデ「……///////Aちゃん、空くんやめてぇぇえ！(泣)」
とか……)
他月「(何の躊躇いもなく、言うよな奴らではあったが…
その前にコイツらに恥ずかしいって気持ちはあるか？)」
じーっと私と空くんを見つめる他月くん。何かあったのかな？
何か顔についてるのかと思い顔をぺたぺた触る
特に何もついている感じはしない
他月「(Aは耳元で話すと赤くなるんだが…それ以外特にないな…
可愛いとかカッコイイとか簡単に言ってるが特に照れた様子は無い…
柏木もA以外で恥ずかしがっているのを見た事がない…
よく思えばコイツらが恥ずかしがっている所をあまり見た事がないし…)」
他月くんを心配した空くんが他月くんに声をかけた
空「どうしたの他月、何か心配事でもあるの？」
『それとも、私達の顔に何か付いてる？』
他月「いや…何でもない」
空「『？』」
その後すぐに他月くんに話を逸らされてしまった
結局なんだったのかな？
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2022年10月28日 10時
