73話 ページ25
〜それぞれの夜〜
柏木家
空「ミーくん、目ぇちゃんと閉じててね？」
お風呂でアワアワになっているミーくんをシャワーで流し、綺麗にする
空「じゃあ、流しまーす」
ｼｬｰ
ミーくんは泡を流し終わるとソワソワし始めた
空「はい、じゃあ遊んでていいよ」
そう言われると、湯船に浮かんでいた洗面器に乗るとプラスチックのスプーンで漕いであそび始めた
ミーくん「(ｸﾞﾗｸﾞﾗ)」←最近のお気に入り
空「寒くなったら湯船に入るんだよ？」
ミーくん「(ｺｸｯ)」
遊びには事欠かない柏木家のお風呂であった
━━━━━━━━━━━━━━━
〜コニーのお風呂〜
他月は洗面器にお湯を注ぎ水の温度を調節している
コニーは浴槽の縁をてくてくと歩いていた
他月「(コイツは熱いとすぐ火傷をするからな)来いコニー、そっちは滑るから危な…」
つるりんっ
他月「(ﾋﾞｸｯ!!)バ…………ｯ」
他月は急いでコニーに手を伸ばす
しかしコニーは伸ばされた腕を伝い、他月の頭で跳ね華麗に着地した
ﾊﾞｼｬｰﾝという音と共に他月が湯船に頭から突っ込んだ
湯船から顔を上げて顔を抑える
他月「はぁ…お前はそういう奴だったよな…ケガがないなら別にいいけど」
コニー「？」
コニーはどうした？と言うように首を傾げていた
━━━━━━━━━━━━━━━
〜いさおの場合〜
｢朝ちゃ〜ん、お風呂わいたけどすぐ入る〜？」
朝「ううん！勉強終わってからにする！」
｢あら偉いわ〜、頑張ってね♡」
朝「(あと少しで終わるし、そしたらちょっとだけ本読んでから入ろ)」
いさお「♪」
朝は勉強を、いさおはお絵描きに集中している
勉強を終えると朝は少しだけ漫画を読むことにした
朝「(これだけ読んだらはいろ)」
いさおはクレヨンをせっせと片付けている
朝はソファに寝転がり本格的に本を読み始め、尻尾を振るいさおに気づいていない様子
朝「(どうせなら最後まで読んじゃお)」
いさお「…………｣
待ちきれなくなったのかいさおはタオルを持ちどこかへ行ってしまった
やっと本を読み終わったのか朝はいさおに声をかける
朝「よし、終わった！いーさおっ、一緒にお風呂…｣
いさお「！｣
頭をタオルを拭くいさお。少し湯気がたっているように見える
朝「あれ!?もう入ったのか!?」
朝は驚きの声を上げた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご飴 | 作成日時：2022年10月28日 10時
