64話 ページ16
他月「そういう人間は自分たちのことを
あのドラゴンの傷はまだ新しいものばかりだった
近くにまだあの傷を負わせた者がいるかもしれません。
女性に頼むことでは無いと思っています
それを承知で周囲を見回るのを……」
そこまで言うとカエデさんは焦った様子で肩を掴んできた
カエデ「頼むとか頼まないとか何言ってるんですか！
そんなの当然ですよ！
空くんと他月くん、Aちゃんの問題は私の問題でもあるんですから
それにしてもまさか他月くんがそこまで知っていたなんて…誰から聞いたんですか？
あ！それと空くんとAちゃんの事でも何かお話があったんですよねっ？
どうしましょう…聞きたい事が沢山あって…えーとっ、えーとっ」
他月「(ｸｽｯ)
詳しい事は後で話します。先に周囲を見に行きましょう」
カエデ「は、はいっ！」
他月「二手に別れた方が良さそうですね
怪しい人がいたらすぐに連絡して下さい。
このあと公園に集合しましょう。家の中で話す訳にはいきませんから…
うっかり柏木とAに聞かれてしまうと……個人的に困るんですよ」
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Aside
朝「へーっ保育園の時から一緒なのか！」
他月くんが携帯を取りに行って少しした頃
私達は幼少期の話をしていた
『懐かしいなぁ〜』
空「うん、ここにくる前は親父と2人ぐらしだから親父がいないときは大体家に1人でさ
時々、うん…様子を見に来てくれる人はいたんだけど。その人も来なくて保育園も休みの日とかはどうしても1人きりになっちゃっうんだよね
それが他月とAには分かるみたいで……」
私も？と思ったが空くんは話を続けた
(『ねぇねぇ空くん！明日一緒に遊ぼ！』
空「えっ？」
他月「明日はウチに集合、来なかったら怒るから。
絶対約束ね？」
空「……うんっ！」)
空「小学生のときも中学にあがってからもずっとそんな感じ一緒にいてくれて。この家に来てからもよく遊びに来てくれるんだ
クールだから冷たそうに見えるけどスゲー優しいやつなんだよ
Aもいつも元気でテンションが高いけど、大切な話はいつもしっかり聞いてくれて、相談に乗ってくれて…
昔から」
急な言葉にびっくりしたが、空くんの思いが聞けて少し嬉しかった
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2022年10月28日 10時
