ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』2 (ページ13)

今日:27 hit、昨日:6 hit、合計:3,146 hit

61話ページ13

～数分前～

空「あ！他月？今日バイト？」

他月「あぁ、丁度終わって帰るとこだ。どうした？」

空「今日これから家来れる？見せたいものがあるんだ」

他月「見せたいものって？」

空「それは来てからのお楽しみ！」

～そして現在～

目隠しを持って空くんと一緒に玄関へ向かう

他月「…って言われたから来てみたんだが」

玄関で他月くんを迎えながらニコニコ笑う

他月「そんなに嬉しそうに何する気だ」

空「え？目隠し」

他月「誰に」

『他月くんに！』

他月「……は？｣

何を言っているのか分からないというように眉をひそめる他月くん

他月「??

俺がお前達にするんじゃなくて？お前達より絶対に俺のほうが縛るの上手いと思うぞ」

空「だろうね。そこを張り合う気は微塵もないよ」

『私のことも縛ったしね？(ﾆｺｯ)』

ニコッと笑いながら言うと少し脅えた様子で謝ってきた

他月「……ごめんなさい(汗)」

『冗談だよ！さすがにもう怒ってないよw

見せたいもののところまで案内するからさ』

他月「目を閉じればいいことだろう」

空「だって他月目いいじゃん」

少し困惑した様子で空くんが聞く

空「目閉じてても周りの物見えるでしょ？」

他月「見えるか！」

そう言いながら私と空くんの頭に軽くチョップをする

マフラーからはコニーが出てきた

いないと思ったらそんなとこにいたのか！可愛いっ！

他月「ほらこれでいいだろう｣

そう言って目を閉じた他月くんの手を取りリビングまで引っ張っていく

空「じゃあ絶対閉じててよ？いいって言うまでね」

他月「あぁ」

空「そういえば今日、カエデさん早く帰ってこられるって」

他月「そうか良かったな」

『良かったじゃん！他月くんカエデさんに会いたいでしょ！』

そう言うと握っていた手にグググッと力を込められた

『痛い痛い痛い痛い!!ごめんて他月くん！あ゛ぁぁぁぁあ!?』

他月「お前まで乗るな(怒)」

『すみませんでした！だから力緩めて!?ほんとに痛い!!』

そう言って謝るとようやく力を緩めて貰えた

『ｽﾝｽﾝぐすんっ割と痛い……ぐずっ

もっと優しくして欲しいんですけど!!』

他月「(やけに今日は2人のテンションが高いな…よほど嬉しいことがあったのか、そんなに見せたいものって何だ？)」

『無視!?』

空「はい、他月開けていいよ」

その一言で他月くんは目を開けた