ミイラの飼い方『なんでこんなに可愛いんだろう…』2 (ページ11)

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59話ページ11

空くんの後をついて行くようにしてリビングへと入る

私達が椅子へ座るとミーくんとドラゴン、コハクが見つめあっている

空くんは紅茶とシュークリームを出すと席に着いた

朝「まさかミイラとドラゴンが実在するなんてなー」

空「信じてもらえたみたいでよかった」

朝「なんだか絵本の中みたいでワクワクするなっ」

『他にも色々いるんだ！

河童とか獅子舞とか狼人間とか…みんな可愛いの!!』

朝「河童と狼人間!?河童も生きてるのか？会ったことあるっ？」

朝ちゃんは身を乗り出しながら目を輝かせ聞いている

空「『あるよ、けっこう昔だけど』」

空「(目がキラキラしてる…)

色んな種族があちこちで暮らしてるんだよ。
人に知られてないだけで動物と同じなんだ」

『でもその事はなるべく秘密ね？普通は人から隠れて暮らしてるから』

人差し指を口元に当てながら話す

朝「何で隠れてるんだ？」

空「うーん…ちょっとイヤな話になるんだけど。想像上の生き物が実在してるって、みんなに知れたらきっとパニックになるでしょ？

テレビや新聞で取り上げられたり、そうすると捕まえようとする人達がでてくるかもしれない｣

『それに、中にはこの子達を退治しようとする人もでてくるかもしれない

この子達はそれをよく理解していて、自分達の存在を知ってる人の前にしか姿を見せないの。口コミでそれを広げてね』

まぁそんな事をする人は絶対に許さないけどね!!

こんなに可愛いのになんで傷つけようとするんだろ…はぁ

朝「じゃあ…何でウチにいたんだろう」

空「俺もそれが気になるんだよね…」

朝「ミーくんとコハクは何で空ちゃんの家とAの家に来たんだ？｣

『うーんコハクも謎なんだよね…ミーくんが空くんの家に来た日家に帰ったら既にいたからなぁ…
多分朝ちゃんと同じ感じ』

朝「そうなのか!?」

空「ミーくんは親父から送られてきたんだよ。ウチ親父、自称''冒険家''でこういう生き物に詳しいんだ

だからミーくんがウチに自分から来たわけじゃ…」

そこまで言うと目を見開きながら黙ってしまう空くん

朝「『……空ちゃん？(くん？)』」

呼びかけるとハッとした表情をしたので気が付いたのだろう

空「ごめん話に夢中になっちゃった。どうぞ、良かったら食べて」

茂木「あ！うん、いただきます。シュークリーム大好きなんだっ」

『空くんのスイーツ本当美味しいからな……ｳﾏｯ!!』