人狼ゲーム～Eternal～ (ページ6)

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you.side ページ6

《昨日の襲撃でケンチさんが亡くなりましたー》

朝1番の放送。

廊下には、微かに異臭が広がってる

皆でケンチさんの部屋へ。

開けた瞬間に酷い臭い。

もう、何回目だろうか。

慣れたけど……さ。

啓『なんなんだよ……これ。』

A『こんなに酷くしなくても』

確かに首が有り得ない方向に曲がってるもんね。

出血の量も多いし。

T『今日の吊りはどうしますか？』

大『どうせ、生き返るなら……人狼がいいんじゃないんですか？？…………市民より人少ないし。』

岩『確かにね。』

裕『……でも、それじゃあ人狼が可哀想じゃない？』

『…………ゆーぴ、どうして？』

隣にいたゆーぴに話しかける。

コソって言ったつもりだったけど……

まぁ静かすぎるこの部屋だから、

全員に聞こえてしまう。

……それが狙いなんだけど。

裕『えっ…………と、…………ていうかさ、皆聞いたでしょ？放送。』

亜『裕太君……放送ってなに？』

裕『え……。昨日…………放送を聞いて…』

龍『裕太君、はっきり言うてや。』

裕『……今回のゲーム、勝った人は元の世界に戻れるって。』

あーらら。言っちゃった。

多分あれは、市民サイドは聞いていない。

ケンチさんだって、何もわかってなかった。

そもそも、あんな放送を聞いたら、朝の時点で皆騒いでるでしょ？

人狼サイド以外はみーんな目を見開いて……。

ゆーぴ泣いてる。

まだ誰も貴方を人狼とは言ってないのよ？

そんなことしたら貴方が人狼って、バレちゃうじゃない。

残り28人＿2人死亡

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

襲撃の後

『大樹！』

大『ん？』

『あのさ、ケンチさんは知らなかったんだよね？放送のこと。』

大『多分ねー。』

『じゃあさ、人狼の皆にはその事内緒にしとこ？』

大『なんで……？…………あ、わかったよ。』

『うん。……じゃあ、明日の吊りは人狼で。』

『打ち合わせどーりに、やってね？』

大『分かってるって。』

そう。市民を皆殺して人狼側が勝つことは結構難しい。無駄に長いし。

でもまぁ、人狼を皆殺すのも大変。

だから、最初は数を減らすことが大事だね。