検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,263 hit

衣替え ページ2

朝、牛乳を飲みながらテレビを見る。

あ、牛乳を飲むのに特に意味はない。毎朝飲むけど。

今日の天気予報は今年一番温かいとのこと。

「………………はぁ」

最高気温27℃ってナニ。

俺を殺す気か。

とりま夏は死んでしまえ。

今日はウィンドブレイカー着てられねーな、と、手に取りかけたウィンドブレイカーを元に戻した。

外に出て、アウラを待つ。

「アウラー、こっち」

「あ、静夜先輩」

たたっ、と駆け寄ってきたアウラ。

「あれ、ウィンドブレイカー脱いだんですね」

「今日暑いらしいし。流石に着てられないよ」

苦笑いで答える。

ほんっと夏って最悪。

暑いし、汗かくし、ダルいし。

「ジャージの前、開けたほうがいいと思うぞ!」

「急に割り込んでくんな」

急に話に割り込んできたいつものあいつ。

「嫌だよ、これが俺なんだよ!」

「いいから前開けろっ!」

「やめろ俺のアイデンティティーが」

俺のジャージの前を開けようとするソイツ。

俺は全力で阻止する。

「別にいいじゃん、顔隠したい訳じゃねーんだろ?それにそのジャージだと『だせー』よ」

ダサい、という言葉に俺はピクリと反応する。

「せ、静夜先輩……?」

前にも言っただろうが俺は結構身だしなみに気を使うほうだ。

それに今までの格好も悪くないと思っている。

「………ちっ………わかったよ」

ダサいのは流石に嫌だ。

俺はジャージのファスナーを下ろし、ついでに腕捲りもした。

「アウラぁ、ダサいって言われた……」

アウラの肩に頭を乗っける。

「こっちの静夜先輩もカッコイイですよ」

苦笑いでアウラは頭を撫でてくれた。

「見たか?アウラの優しさ」

「相変ワラズ仲良イナ二人トモ」

皮肉っぽくさらに棒読みで返された。

まあ、非リアには分からないか。

アウラと手を繋いで歩き出す。

「暑くてもアウラの手なら全然いいんだよな」

「そうですか?」

「あ、待って、手汗でるかも」

と、二人で楽しく会話しながら、それぞれの教室へ向かった。

何系?→←あらすじ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:鳳凰の如く。 , 派生作品   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カレーライス(プロフ) - クシナデソーマさん» 出させていただきました〜!(笑) (2018年6月5日 4時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
クシナデソーマ(プロフ) - 那奈でたぞぉぉぉ!うおぉぉぉ! (2018年6月4日 22時) (レス) id: 5c1e0f6f03 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - MILKさん» ありがとうございます!頑張ります!続編の漫画?のようなあれ、楽しみにしてます! (2018年6月2日 2時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - こんばんは〜。ちょっと遅れましたが続編おめでとうございます(´∀`)お互い自分のペースで楽しく更新していきましょ〜。あと、こちらの本編で大変な事になったアイリーンですが、お好きに動かしてくださって構いません。更新楽しみにしてますね〜! (2018年6月1日 22時) (レス) id: 008b1269d6 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - 美桜さん» そう言って貰えるととても嬉しいです!ありがとうございます!美桜さんの小説も見に行きますね! (2018年5月31日 17時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カレーライス | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月31日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。