衣替え ページ2
朝、牛乳を飲みながらテレビを見る。
あ、牛乳を飲むのに特に意味はない。毎朝飲むけど。
今日の天気予報は今年一番温かいとのこと。
「………………はぁ」
最高気温27℃ってナニ。
俺を殺す気か。
とりま夏は死んでしまえ。
今日はウィンドブレイカー着てられねーな、と、手に取りかけたウィンドブレイカーを元に戻した。
外に出て、アウラを待つ。
「アウラー、こっち」
「あ、静夜先輩」
たたっ、と駆け寄ってきたアウラ。
「あれ、ウィンドブレイカー脱いだんですね」
「今日暑いらしいし。流石に着てられないよ」
苦笑いで答える。
ほんっと夏って最悪。
暑いし、汗かくし、ダルいし。
「ジャージの前、開けたほうがいいと思うぞ!」
「急に割り込んでくんな」
急に話に割り込んできたいつものあいつ。
「嫌だよ、これが俺なんだよ!」
「いいから前開けろっ!」
「やめろ俺のアイデンティティーが」
俺のジャージの前を開けようとするソイツ。
俺は全力で阻止する。
「別にいいじゃん、顔隠したい訳じゃねーんだろ?それにそのジャージだと『だせー』よ」
ダサい、という言葉に俺はピクリと反応する。
「せ、静夜先輩……?」
前にも言っただろうが俺は結構身だしなみに気を使うほうだ。
それに今までの格好も悪くないと思っている。
「………ちっ………わかったよ」
ダサいのは流石に嫌だ。
俺はジャージのファスナーを下ろし、ついでに腕捲りもした。
「アウラぁ、ダサいって言われた……」
アウラの肩に頭を乗っける。
「こっちの静夜先輩もカッコイイですよ」
苦笑いでアウラは頭を撫でてくれた。
「見たか?アウラの優しさ」
「相変ワラズ仲良イナ二人トモ」
皮肉っぽくさらに棒読みで返された。
まあ、非リアには分からないか。
アウラと手を繋いで歩き出す。
「暑くてもアウラの手なら全然いいんだよな」
「そうですか?」
「あ、待って、手汗でるかも」
と、二人で楽しく会話しながら、それぞれの教室へ向かった。
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カレーライス(プロフ) - クシナデソーマさん» 出させていただきました〜!(笑) (2018年6月5日 4時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
クシナデソーマ(プロフ) - 那奈でたぞぉぉぉ!うおぉぉぉ! (2018年6月4日 22時) (レス) id: 5c1e0f6f03 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - MILKさん» ありがとうございます!頑張ります!続編の漫画?のようなあれ、楽しみにしてます! (2018年6月2日 2時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
MILK(プロフ) - こんばんは〜。ちょっと遅れましたが続編おめでとうございます(´∀`)お互い自分のペースで楽しく更新していきましょ〜。あと、こちらの本編で大変な事になったアイリーンですが、お好きに動かしてくださって構いません。更新楽しみにしてますね〜! (2018年6月1日 22時) (レス) id: 008b1269d6 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - 美桜さん» そう言って貰えるととても嬉しいです!ありがとうございます!美桜さんの小説も見に行きますね! (2018年5月31日 17時) (レス) id: a859e8d67f (このIDを非表示/違反報告)
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