No.137 ページ38
「もうこの際、集団自.決も良いと思いますよ?」
一番始めに口を開いたのは、彼女だった。
その一言で、一部の隊員はギョッと目を見開く。
「何言って…」
誰かが言い終わる前に、麗華がもう一度口を開いて遮った。
「都市部では、大人が多くて子供は少ないわ。悪い大人も相当減ったはず。私としては目的は達成しているの。」
そこまでは真剣そうな顔。
けれど、次の瞬間には、不服でつまらなさそうな表情になる。
「けれど……中身は目標達成していても、……見た目が酷いわね。えぇ、風景が醜いわ。元ミューズ兼デザイナーの私として、見た目が酷いのは如何なものかと思いますの。」
「巫山戯てる場合じゃないでしょ!」
誰かが怒声を響かせた。
けれど一部の隊員は、じっと黙って聞いている。
麗華が巫山戯ている訳ではないと言うことがわかった、親しい隊員は。
「見た目はとても満点とは言い難いわ。今 この世界には、
「結局は何が言いたいの!?」
誰の声もお構いなし。
麗華は涼しい顔で、まだ続ける。
「これほど面白い子供が集まっている。フェルミ推定で計算しても、十分な低確率でしょうね。つまり、可能性は計り知れない。」
彼女が、ほんの少しだけ顔を上げる。
「私は……目標を達成するためならば、地獄の最下層をも桃源郷に替える覚悟くらいはあるわ。」
そこで口角をクッとあげて、過去最高に自信有り気で不敵な微笑を浮かべる。
この次の言葉は、多かれ少なかれ、全員のやる気を引き出した。
「変えられるのは、未来と自分だけではないわ。『今』も、よ。ですから勿論、
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花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした!あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…!本当にありがとうございました!! (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました!主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした!剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした! (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)
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