No.120 ページ21
泣いている子供達や怪我をした子供達を庇いながら大人を斬る。
この子供たちは絶対に守る。子供は未来だ。
こんなホントに掃き溜めみたいに汚くてボロボロの今を変えていく、大事な芽。
大人達の波に呑まれそうな子供に必死に手を伸ばす。
このままでは子供が踏まれてしまう。
他人のことを考えないあたり、そういう大人には本当に虫唾が走る。
「大丈夫、大丈夫だから、」
伸ばしたその手をとって、自分の元へ引き寄せる。
安全な所へ連れていかなきゃ、と子供に意識が向いて、隙をつかれた。
「(ナイフ…！)」
間一髪、避けたと思えば、右側に今まで感じたことの無い猛烈な痛みが走った。ブチブチッと筋が切れるような音がものすごい近くで聞こえる。
ドバっと一気に大量の赤い液体が流れ出る。
「ぐッ…〜〜〜〜ッッ！！！」
痛いのは耳だった。痛みを堪えて大人を斬る。自分でも少し焦っている。
下には自分の耳と思われるそれが転がっていたのだから。
こんな出血量じゃ今度こそ死ぬかもしれない。ただでさえ傷が治ってきたばかりなのに。
どのくらい時間が経っただろうか、大人は殆どいなくなり、地に倒れていた。
視界がぼやけてきた。
「……白瀬…………、戻ろう、みんなのとこに。」
絶え間なく血が流れ出る右耳を必死に抑えながら子供を影狼に乗せ走る。
本当に死ぬかもしれないと思った。
息も絶え絶えに辿り着いた影狼が皆の臭いがすると駆け付けたその場には多数の怪我をした子供、ラビッシュ、レブルの皆がいた。
「…悪いけど、医療部隊…、この子供達の傷とかも見てやって」
皆は黒瀬を見て目を見開いた。前髪がなくなっていたからか、それとも黒瀬の右耳がなくなっていたからか、それともどちらともか。
気付けば日が暮れ始めていた。
叫び声や泣き声も聞こえなくなり、辺りは静寂へと沈み行く。
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花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (
レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした！あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…！本当にありがとうございました！！ (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました！主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした！剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)
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