No.106 ページ7
「翠さん、これ」
志津留が操作を止めると、斎槻に携帯の画面を見せる。
画面にはテレビで一度は見た事があるニュースアプリが開かれており、速報欄には「rubbish heap、Rebel Army制圧か?」の文字が一番上に表示されていた。
その内容は、一週間前から交戦していたラビッシュとレブルの戦争への懸念を示唆し、急遽政府が決断したと書かれていた。つまり、この一連の騒ぎはこの国のトップが下した判断だと言う事になる。
(猪突猛進にも程がある。国が動くにしても、あまりにも決断が早い。変な連中が動いてなければ良いんだが……)
下へスクロールすれば、ラビッシュやレブルの成り立ちや何も知らない評論家のコメントが書かれていた。何の根拠も無い噂や活動記録、証拠の捏造は当たり前、適当に言ったのであろう政府の人間の発言は冷淡で汚い言葉ばかり。「居なくなって清々した」「こうなって当然の存在」「所詮は子供の悪足掻き」、ウンザリする程好き勝手に評価されている。
「相変わらず、上の人間は下衆な輩しか居ないな。見ていて不快だ」
「全くだ。それともう一つ、この混乱に乗じてとんだ副産物が出来てしまったらしい」
志津留が更に記事をスクロールすると、一番下の関連記事に、「触発されたか? 10代の若者達が各地で乱闘騒ぎ」と言う文字が踊っていた。
「何だ、これは」
「どうやら私達の起こした戦争に感化された子供達が、所構わず大人に戦争を吹っかけているらしい。能力者も非能力者も関係無い、只の戦争を」
志津留が画面を閉じ、携帯をポケットにしまうと、前方に目線を送る。釣られて斎槻は振り返ると、そこには剣士が麗華と那緒を率いて、改まった様子で佇んでいた。
「……少し、提案があるんだけど……、こんな事態だ、聞いてくれるよな?」
少しだけぶっきら棒に。しかし、何処までも冷静な声が周囲に響く。
物陰の方からカチャリと武器の構える音が鳴ったが、それ以降動く事は無かった。
それを好機と言わんばかりに、剣士は言葉を並べる。
「子供達が反乱を起こしている。それも、一般の子供。大人だって黙っていないはずだ。で、オレが言いたいのは…」
相手も考えは同じか。
斎槻と志津留が軽くアイコンタクトを取ると、静かに剣士の言葉を待つ。
「このままじゃ子供達の命が奪われるだけだ。そんな世界望んでない…そうだろ？なら…」
──この反乱を終わらせないか。
断る余地は無い。この不毛な戦争を終わらせる絶好の機会。逃す手は無い。
だが──
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花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (
レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした！あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…！本当にありがとうございました！！ (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました！主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした！剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)
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