検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:12,584 hit

No.137 ページ38

「もうこの際、集団自.決も良いと思いますよ?」

一番始めに口を開いたのは、彼女だった。

その一言で、一部の隊員はギョッと目を見開く。

「何言って…」

誰かが言い終わる前に、麗華がもう一度口を開いて遮った。

「都市部では、大人が多くて子供は少ないわ。悪い大人も相当減ったはず。私としては目的は達成しているの。」

そこまでは真剣そうな顔。

けれど、次の瞬間には、不服でつまらなさそうな表情になる。

「けれど……中身は目標達成していても、……見た目が酷いわね。えぇ、風景が醜いわ。元ミューズ兼デザイナーの私として、見た目が酷いのは如何なものかと思いますの。」

「巫山戯てる場合じゃないでしょ!」

誰かが怒声を響かせた。

けれど一部の隊員は、じっと黙って聞いている。

麗華が巫山戯ている訳ではないと言うことがわかった、親しい隊員は。

「見た目はとても満点とは言い難いわ。今 この世界には、甘さ(笑顔)が足りないわね。それに、私がお父様に宛てた手紙も無意味になる。」

「結局は何が言いたいの!?」

誰の声もお構いなし。

麗華は涼しい顔で、まだ続ける。

「これほど面白い子供が集まっている。フェルミ推定で計算しても、十分な低確率でしょうね。つまり、可能性は計り知れない。」

彼女が、ほんの少しだけ顔を上げる。

「私は……目標を達成するためならば、地獄の最下層をも桃源郷に替える覚悟くらいはあるわ。」

そこで口角をクッとあげて、過去最高に自信有り気で不敵な微笑を浮かべる。

この次の言葉は、多かれ少なかれ、全員のやる気を引き出した。

「変えられるのは、未来と自分だけではないわ。『今』も、よ。ですから勿論、

____(わたくし)は、never give up(ネバー ギブ アップ)。」

No.138→←No.136



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:掃き溜めの星 , リレー小説 , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花梨(プロフ) - 皆さまお疲れ様でした〜 (2018年9月14日 22時) (レス) id: e3aad0174a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - お疲れ様でした!あまり参加出来ずにいて申し訳ありませんでした…!本当にありがとうございました!! (2018年9月14日 21時) (レス) id: 6dddb2cb16 (このIDを非表示/違反報告)
睦都(プロフ) - 初めからずっと見てました!主催者様、参加者様の皆様お疲れ様でした!剣士君たちとても好きです(*^^*)ほんとうにお疲れ様でした (2018年9月14日 19時) (レス) id: 3a040f6594 (このIDを非表示/違反報告)
羊素。(プロフ) - 遂に完結ですか…少し寂しい気もしますが、主催者様、及び参加者の皆様、お疲れさまでした。 (2018年9月14日 5時) (レス) id: dc73ea1538 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - お疲れ様でした! (2018年9月13日 18時) (レス) id: c46d432f11 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カレーライス x他10人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月4日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。