■壹=ONE:イノチ短シ恋セヨ？？ ページ2
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「ぅお、さっむ〜い」
12月下旬、狂ったゲームが始まってそう経っていない冬の夕方。と言っても4時前後で夕焼けが見える程日暮れは早い。
あまりの風の冷たさにコンビニまで逃げ込んだが、出るとまた切る様な風が進吾を襲った。風で捲れた前髪のインナーカラーが露になる。つい最近色を変えたばかりだ。現在青である。
コンビニで手に入れたのは肉まん。しかし熱くて持つ事が出来ない為、少々冷ます事にした。
ライムグリーンのウィンドブレイカーに赤のマフラー、手袋と防寒はバッチリだが、飛び出た頭狙って風が吹く。肩にスクールバッグ、右手に肉まんが二つ入ったビニール袋を提げ、そそくさと東京から神奈川へ電車が走る駅へと向かう。
身長ほぼ190cmの約半分を占める長い足は大きく開かれ、早く駅へ駅へと推進力を上げる。その度に進吾への風の当たりが痛く冷たくなるのだが。
「ここら辺廃墟多くなったよなぁ。なんでだろ」
然程疑問に思ってもいないのに、独り言を口にする。当然一人なのだから返答などない。
幽霊出そ〜早く帰ろ〜っ。ひび割れた壁に向かってそう言って、幽霊が来るのを拒むように角を曲がろうとした時だった。薄い金属が──言うなれば、一斗缶が破裂した様な。そんな聞き慣れない音が耳に届く。
「えぇ〜ッ、まさかマジの幽霊？ ポルターガイスト?? え、幽霊出そうとか言ったのが悪かった？ えっちょ、めっちゃ怒ってるじゃん」
鈍い動きで首を動かし、もう一度その廃れたビルを見る。音は依然止まない。それどころか音はより過激になっている気がする。音が激しくなるに連れ、進吾のにやけ顔はひきつった。
「笑えんわぁ…」そう呟きながらも怖いもの見たさにスマホのカメラ機能を起動しながら廃ビルへと向かう。
入ってはいけない場所に勝手に入る背徳感にゾクゾクしながら音のする方へ向かう。上の階ではなく一階で起きているようだ。
ここだ！ そう思いながらスマホのシャッターを切るのと同時に音源の場所を覗き込む。
「……弱い者いじめはダメだよ〜？ しかも女の子にさぁ」
そこにいたのは幽霊でも妖怪でもなんでもなく、ごく普通の人間だった。
散乱した鉄の破片や歪んだ柱を見るに、サイキッカーの仕業であると判断した。進吾の高校と同じ制服を着た少女はすぐに柱へ隠れた。一方若い男はこちらへと歩み寄ってくる。
「え、何……オレと
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ユーミン - とても話面白かったです。リクエストですが知り合いの小学生に喧嘩をしかけるところかみたいです (2019年12月12日 23時) (
レス) id: 2c347db9d8 (このIDを非表示/違反報告)
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