■ No.1 小さくなった!? ■ ページ1
千秋side…
皆さん初めまして。今日も今日とて大犯罪者にこき使われている相原千秋と申します。今何をしているかと言うと、朝ごはんを作っています。バラトは読書。他の皆は起きてきていないのでまだ寝てるのかな。
暫くして、朝食が完成したので私はテーブルにそれを並べた。今日のメニューは味噌汁と白米と鮭と目玉焼きとソーセージ。全部綺麗に並べ終わったところで、私とバラトは顔を見合わせた。
「…遅いね、皆」
「お前起こしてこいよ」
「えぇ、いいけどさ。相変わらず人使い荒…」
私が言葉を止めたのには理由があった。廊下から泣き声が聞こえてきたのだ。子供の。今度はどちらも驚いた表情、若しくは恐怖の表情で顔を見合わせた。「見に行くぞ」とバラトは立ち上がり、私の腕を掴んで歩き出した。
恐る恐る、泣き声の聞こえるステラとデウスの部屋を覗く。
すると、泣き声は止んで静まり返った。そこにいたのは、日光に艶めく白い髪の毛。輝く黄金の目。その二つを持った小さい男の子が…二人。私は写真で見たことがあるから分かる。
「ステラ、デウス…！？」
「どーいうことだこれ…」
泣いているのは恐らくステラだ。どうしよう言葉が通じない。そりゃそうか、イタリア人だもの。すると、私の横をバラトがすっと通っていった。
「
泣いているステラとステラにしがみついて守ろうとするデウス、両方の頭に手を乗っけたバラトは、流暢にイタリア語を話ながら頭を撫でた。するとみるみる内にステラは泣き止んだ。怖がらないんだな、なんて思いながらバラトの横顔を見てみると、その口角は優しく弧を描いていた。そんな優しい顔できるならいつもすればいいのに。
バラトが外国語を喋っているのを久し振りに見た。外国語喋ってる時もカッコイイなぁ…なんて思ったりして。
二人に自己紹介して、取り敢えずなんとかなついてもらうと、今度は違う部屋から泣き声がした。
「ま、まさか…！？」
私はバラトより先に泣き声の聞こえるラクくんの部屋へ向かった。ばん、とドアを開けるが、泣き声はするのにラクくんはいない。するとバラトが「千秋！」と私を呼び掛けた。
「み、見ろ…！ ……ラクだけ赤ん坊に戻ってやがる!!」
「ラクくん――――!!!」
☆ラク、子供を越えて赤子―――···!!
続く (更新停止中)
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