□ 第7話 さぁ始めよう □ ページ7
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「さぁ始めよう」
「……ん、ごめんどうした？」
朝食をとった後バラトは高らかに両手を広げそう言った。窓の外は快晴。動きからしてラジオ体操かなにかだろうか。いや世紀の大犯罪者(笑)がラジオ体操って…なんて事を考えていると、バラトはどっかり偉そうにソファーに座った。千秋は一体何を始めるのだ、と聞きたげな顔をそちらに向ける。
「お前はどういう状況だった？」
「え？」
「昨日の現場の事だよ」
「忘れろつったくせに思い出させるスタイルですねわかります」
「さっさと話せクソガキ！」
「えーと、立ってたのは外で、学校の窓の下。倉庫が近くにあるから広くはない道。石に血がついてたから多分それが凶器」
「殺されたのは？」
「千葉宗夜。私をいじめてた主犯のひとり。でも、千葉…くん？さん？とは話さないかな。いつもその場で笑ってみてるだけ」
「他のいじめていた奴は？」
「…杉崎真央、井田優成、あと…天野観菜と小杉澪と佐田勇治」
まさか犯人を突き止める気なんだろうか。なんて事を思いながら話す。でもその度千秋の頭の中で酷な毎日がフラッシュバックしていた。わざわざご丁寧に腐らせた牛乳を飲まされたり、漫画とかでよくあるトイレの水を頭から掛けられたりなんだりされていた。興味なさげに返すと、バラトはいつものあの緑の趣味の悪い上着を脱いだ。そして何やら部屋に入っていく。「え、もしかしてあれパジャマ？」なんて事を考えながらそっと覗く。
「…何見てんだよ」
「ヒァッ！」
「ヒァッってなんだよ」
バラトはドアをしっかり閉めて着替えを始めた。真っ白のワイシャツの袖に上を通す。ネクタイをしてジャケットを着る。着替えを終えてドアを開けると「うげっ」と声をあげる何かをドアで思い切り叩いた。「お前は潰されたカエルか」と呟きながら洗面に向かっていくバラトに千秋はぶつけた鼻を押さえながら震えていた。なんでもあの変態の塊みたいなバラトがスーツを着ているのだ。いややっぱり大犯罪者なんかじゃなくて普通のサラリーマンだったとか？なんて思考が銃弾の様に頭の中を過る。
バラトは長い前髪の片側、密編みをしてピンで止めている部分をほどいた。すると白い部分の髪の毛を染め始める。鏡を見るとバラトの髪型は軽くセットされており先程までの千秋のいうヘンテコな感じは1mmも受け取れなかった。バラトが洗面を出るとまたドアが千秋にぶつかった。
「なんなんだよお前さっきからうっとーしいな」
「いったぁ……」
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くろせ(プロフ) - 漣さん» ほんとですね！誤字報告ありがとうございます！訂正致します！ (2019年4月2日 17時) (
レス) id: 09d294978c (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - いつも更新楽しみにしている者です。42話の｢ステラは別の本物と思われるダイヤモンドを取りだし、そのまま逃げ出した。｣という文章なのですが、デウス君ではないでしょうか？勘違いでしたらすみません！コメント失礼しました。 (2019年4月2日 17時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
飴ん子(プロフ) - くろせさん» ああ、そうでしたか。すみません！！！ 了解です、その機会があれば、またコメントします。バラトニキと千秋ちゃんがすこなのでお気に入りに登録します。改めて失礼しました。 (2019年4月1日 14時) (レス) id: 1a98819731 (このIDを非表示/違反報告)
くろせ(プロフ) - 飴ん子さん» すみません、今はキャラクターは募集しておりません…。また続編とかで募集すると思うので、その時までお待ちくださいませ！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 09d294978c (このIDを非表示/違反報告)
飴ん子(プロフ) - 素敵な一次創作ですね…！バラトさんすこ。(唐突) この素敵な企画に是非ともキャラクター提供したいのですが、どうでしょうか？ (2019年4月1日 11時) (レス) id: 1a98819731 (このIDを非表示/違反報告)
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