□ 第3話 誘拐 □ ページ3
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棒付きキャンディを口にくわえながら見下ろされる。飴の甘い香りが鼻を突く中で、何処か苦い風味も感じた。バラト(仮)はニヤリと笑うと手を離した。その動きでさえ乱暴で柵から飛び出しそうになり慌てて掴まる。すると肩を竦めて「ほらな死ねないっつったろ」と呆れてキャンディを口から取り出した。千秋は悪意の滲み出るバラト(仮)を睨み付けた。するとバラト(仮)は、千秋の人生を狂わした言葉をその口から言い放った。「俺がお前を誘拐してやるよ」
「…は？」
「どうせ帰ったって逃げてたって捕まるんだ、世紀の大犯罪者の俺に誘拐された方がいいだろ？」
「それアンタに利益なくない？偽者バラトさん」
「実は恥ずかしながら誘拐はまだしたことねぇんだよ。だから俺がお前を誘拐してやる。お前には俺の犯罪に付き合って貰うが不自由はさせねぇ。どーだ、お得だろ」
「なんでアンタなんかについてかないといけないの？」
バラト(仮)は嫌そうな顔をするとずいっと顔を近付けて言った。「質問を変える。
「これからどうするの？」
「お前を隠す。黙ってついてこい」
暫く歩いて着いたのは所謂高級マンションと言うやつだった。「これがアンタの家？」と震えながら聞くと「家の一つや二つあるわバカにしてんのか」と返ってきた。もしかするともしかするのかもしれない、そう思いながら高そうなカーペットを恐る恐る踏んだ。部屋は思ったよりシンプルだった。シンプルとはいえ、どれも高そうではあるのだが。
「何ビクビクしてんだよお前の家になるんだぞ」
「えっ、あ、うん…、うわテレビでかっ、4K?」
「4Kはテレビのサイズじゃねぇぞ。なんでも4Kにすんな8Kだ」
「8Kテレビ！？ は！？」
平々凡々とこれまで育ってきた千秋ではスケールの大きすぎる家具や家電に目が回りそうだ。バラト(？)は部屋の説明を適当にして外へ向かった。「何処へ行くの」と聞けば「
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くろせ(プロフ) - 漣さん» ほんとですね！誤字報告ありがとうございます！訂正致します！ (2019年4月2日 17時) (
レス) id: 09d294978c (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - いつも更新楽しみにしている者です。42話の｢ステラは別の本物と思われるダイヤモンドを取りだし、そのまま逃げ出した。｣という文章なのですが、デウス君ではないでしょうか？勘違いでしたらすみません！コメント失礼しました。 (2019年4月2日 17時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
飴ん子(プロフ) - くろせさん» ああ、そうでしたか。すみません！！！ 了解です、その機会があれば、またコメントします。バラトニキと千秋ちゃんがすこなのでお気に入りに登録します。改めて失礼しました。 (2019年4月1日 14時) (レス) id: 1a98819731 (このIDを非表示/違反報告)
くろせ(プロフ) - 飴ん子さん» すみません、今はキャラクターは募集しておりません…。また続編とかで募集すると思うので、その時までお待ちくださいませ！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: 09d294978c (このIDを非表示/違反報告)
飴ん子(プロフ) - 素敵な一次創作ですね…！バラトさんすこ。(唐突) この素敵な企画に是非ともキャラクター提供したいのですが、どうでしょうか？ (2019年4月1日 11時) (レス) id: 1a98819731 (このIDを非表示/違反報告)
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