No.42 ページ43
賑やかで楽しそうで、まるで学校の休み時間のような雰囲気で朝食を食べるラビッシュの団員たち。
その中でもダントツでうるさいと思われる天雷真人は、あることに気がつく。
「あれ？剣士いなくない？」
それを聞いて、皆もうなずく。
遅くてもこの時間には起きて、皆で楽しく朝食を取っているハズなのだ。
なのに、今日は剣士の定位置である真人の隣の席は、誰も座っていなかった。
寝坊だろうか？そう思い、残ったご飯を口に詰め込んで飲み込む。
真人は席を立つと、地下におりて剣士の部屋へと向かった。
「剣士〜寝てるの？」
応答はない。
ノックを何度かするが、なにも返ってこなかった。
ドアノブに触ると、鍵が開いている事がわかった。
すると真人は容赦なくドアを開け、中を見た。
まず最初に目につくのは、この部屋全体に散らばった無数の新聞紙や雑誌。
その中心で、剣士が倒れていた。
「け、剣士！？」
慌てて駆け寄ろうとした足を止める。
倒れているのには間違いないのだが、これは…………、
「寝てるの？おーい」
猫のように丸くなって縮こまって眠る剣士の手元にはパソコンがあった。
寝ている間に押ささったのであろう、パソコンには「rrrrrrrrrrrrrrrr」が延々と表示されていた。
(こんなところで寝てたら風邪ひいちゃうよー)
新聞紙には、「○○企業の社長 何者かに切られて死亡」という記事があり、線が引かれていた。
これは紛れもなく自分達Rubbish heap の仕業だ。
……剣士の事だ、寝ないでこうして今のラビッシュの存在であったり、敵であったり、次の標的だったりを調べていたのだろう。
「こんなことして……体壊すよー」
眠っている剣士に説教しても仕方がないが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おバカな傀夢(プロフ) - 皆さん、上手くて凄く尊敬します！！え、もう。好きになっても良いですよね。 (2018年6月26日 21時) (
レス) id: 5ff30031ff (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - え、ウチの子がとても良い感じのクズ感。そして、ミルクさんとロストアイズさんがクールビューティ過ぎて好きです。 (2018年6月26日 21時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 自然悦岫さん» 見てみます！ (2018年6月26日 6時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
自然悦岫(プロフ) - ドットコムさん» ありがとうございます。モデルにした谷川俊太郎さん作詞の合唱曲、「サーカス�機‘参宗縮粥廚鮴�非YouTubeで聞いてみてください。 (2018年6月25日 22時) (レス) id: 18ee1d3faa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - ロストアイズさんカッコよ！！！！！！！ (2018年6月25日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
