No.10 ページ11
「はぁ、特に出番無く終わっちゃったなー」
レブルの報告会を終えた後、僕はふらふらと彷徨った
背中に背負ったリュックサックの中には、先端の曲がったナイフ、愛用のチェーンソー、チェーンソーの替刃、お茶葉の入った箱(5個くらい)などなどが詰め込まれている
この状況に立たされると、いつも同じ問いに駆られる
本当に僕は死なないのだろうか?
その答えはとっくの昔に出ていた
ナイフを手に取り、勢いよく自身の胸に突き刺す
真っ赤で鮮やかな血はもう何度見たことだろうか
傷口に手を当てると、一瞬の痛みと眠気が襲う
壁にもたれ込むようにして、意識を手放す
案外スッと眠りに落ちるこの感じだけはどうにも慣れないものだ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「いだっ！あれ？今何時？でも生きてるって事は3時間経ってないか」
ほぼ寝ていたのと同じだ
床に頭をぶつけたらしい、まぁ死なないからいいけど
任務の時、どうしても眠たかったのでチェーンソーを抱きかかえながら仮眠を摂ったのが要因だろう
報告会では、少し怒られるのではとヒヤヒヤしていた
少しだけど、その様子を見てた仲間も居たし
そんなことを考えながら服に手をやると、大変なことになっていた
「怒られちゃうかな」
これは自分でも苦笑ものだ
だが、そんな事はどうでもいい
そこら中に散らばっているお茶葉の箱を中身を確認する。今日は煎茶にしよう、数も有り余ってるし
そう思い、青朽葉色の箱を抱えてまた歩く
「ふぅー幸せー」
煎茶を入れてズズズと啜る
若干の渋みがあるのもまた、美味しく感じられる
「我ながらジジ臭い感想」
一人のこの場所に僕の声だけが木霊する
何だか寂しいような気もしなくはないが、煎茶の爽やかな香りでどうでもよくなった
「美味しかったー」
ただ、これでも１７歳の僕にはお茶で空腹感を満たすことは出来そうにない
ズボンのポケットを漁れば、ボタン、どんぐり、クリップ、5百円玉があった
前半の物は無視して頂きたい
「でもリュックサックは重いしなー、いいや、置いて行こう」
スキップ混じりにアジトを出て、鼻歌を歌いながら街に出る
僕の隣を通り過ぎていく人は皆、一瞬目を見開いて急ぎ足で去って行く
そこで思い出した
服を着替えることなく、出てしまったことを
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おバカな傀夢(プロフ) - 皆さん、上手くて凄く尊敬します！！え、もう。好きになっても良いですよね。 (2018年6月26日 21時) (
レス) id: 5ff30031ff (このIDを非表示/違反報告)
十二月三十一日(プロフ) - え、ウチの子がとても良い感じのクズ感。そして、ミルクさんとロストアイズさんがクールビューティ過ぎて好きです。 (2018年6月26日 21時) (レス) id: 70aae954fa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 自然悦岫さん» 見てみます！ (2018年6月26日 6時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
自然悦岫(プロフ) - ドットコムさん» ありがとうございます。モデルにした谷川俊太郎さん作詞の合唱曲、「サーカス�機‘参宗縮粥廚鮴�非YouTubeで聞いてみてください。 (2018年6月25日 22時) (レス) id: 18ee1d3faa (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - ロストアイズさんカッコよ！！！！！！！ (2018年6月25日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
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