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隣に気配いを感じて目を覚ますとお風呂上がりの尽八君がいた。



尽八君の手作りのご飯。


こんなに贅沢していいのだろうか。


緊張していたケド一気に気持ちがほぐれていく。



夢見たいな時間。



「ご馳走様でした。私お皿洗います。」


東堂「じゃぁ俺が洗うから拭いてくれるか?」


尽八君と一緒にキッチンに立ってるなんて信じられない。夢かもしれない。


片付けを終えてリビングに戻った。




改めて座り直すと何話していいかわからない。


でも、あの日の事謝りたい。

どう切り出せばいいか。悩んでいたがでも謝るなら今日しかない。




「尽八君」 東堂「Aちゃん」

切り出したのはお互い同時だった。

「えっと、何でしょう?」

東堂「Aちゃんから話してくれ」


「えっと、、、あの誕生日の日ドタキャンしてしまって本当にすみませんでした。」


東堂「あー、そうだな。」
明らかに顔が曇って遠くを見る尽八君。


沈黙の後
東堂「あの日、あの後君の家に行ったんだ。



で、電話したんだ。」

こうちゃんに押し倒された時尽八君の電話かかってきたのに電源切られてもう終わったって思った。諦めた瞬間。

東堂「通話になったがその後物音が聞こえたからそのまま携帯を耳に当てていたんだ。


そうしたらAちゃんが

彼氏に好きって言う声が聞こえた。


一生そばにいるって声も。




それ聞いてもうダメなんだって思ったよ。

まぁ元々彼氏がいる君の家に男が上がり込もうとしていたんだ。


これが仕打ちなんだろう。


同時に裏切られたとも思ってしまったよ。
激しい嫌悪感も感じた。

もう会いたくないって、、、


本当俺も勝手だろう??」

そう言って悲しそうな顔をしてこちらを見た。


あれは本心じゃない!!そう言いたかった。
言わされた。

でももしそれを尽八君に言ってしまったら、こうちゃんはあの動画どうするんだろう。そう思うと本当の事を言えない。

悔しい。凄い悔しい。


涙が止まらない。


東堂「なんで、君が泣くんだ。



でも、再会してやっぱり君は出会ったまんまの君で

笑顔が素敵で、優しくて、一生懸命で目が離せない。



このままだと離れられなくなる。









だからこうやってAちゃんと会うのは今日で最後だ。


彼氏と幸せになってくれ。」


そう言われて頭を撫でられた。

尽八君は優しい顔をしていた。

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作者名:只野いるか | 作成日時:2019年5月4日 16時

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