84 ひとりで帰る彼。 ページ39
その日の夜、先輩に呼び出されてコンビニに向かった。
荒北「お疲れレェ」
「おつかれさまです」
荒北「またフクちゃんに負けちまったなぁ。」
「でも先輩今年1番の速さでしたよ!」
荒北「毎日の特訓の成果でたかなァ
Aチャンがいつま付き合ってくれてっからだよ
あんがとね」
まっすぐ私を見て言われた。
吸い込まれそうに目に見つめられると固まってしまう。
先輩に見つめられると、ドキドキして離れられなくなる。
「いいえ、先輩が頑張ったからですよ」
声が震えてしまった。
荒北「どうした?お前、泣いてねぇ?」
そいって私のの腕を掴んだ。
「離してください」
荒北「なんでだよ。どうしたんだよ。」
「先輩。わたし彼氏が出来たんです。
だから、もうこうやって先輩と会ったりできません。」
先輩と一緒に居ればいるほど好きって気持ちが溢れてくる。
部内恋愛禁止。
これがこんなに重くのしかかってくるなんて思わなかった。
これ以上好きにならないために私は先輩から離れることを決めた。
荒北「ンダよ。それ。」
「ごめんなさい。」
荒北「べつにィ。謝らなくていいよ。お前とオレは先輩、後輩関係だろ。」
そう言われて心がズキズキ痛かった。
「はい。」
荒北「今までちょっかい出して悪かったな」
「はい。」
荒北「泣くなよ。今のオレはお前のこと慰めてやる事出来ネェよ。」
「わかってます。先輩先に帰っててください」
荒北「それは出来ネェよ。」
「なんで」
荒北「そんな泣かれちゃぁ行けるわけねぇだろ。早くやっくんに来てもらえ。」
「なんで知ってるんですか」
荒北「わかってたよ。噂だって聞いてた。お前が何も言ってこないから知らないふりしてた。」
知られて居たことは凄く驚いた。
それでも先輩は私に優しくて、このまま先輩のそばにいたら好きって気持ち押し殺して行かなきゃいけない。こんな気持ち気がつきたくなかったよ。先輩の邪魔したくない。
先輩に急かされて、やっくんに連絡するとやっくんは来てくれた。
荒北「彼氏くん、春日チャンのことよろしくねぇ。おれの大事な後輩だから。」
そうやっくんに私のことを引き渡し寮に帰っていった。
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只野いるか(プロフ) - 明音さん» ありがとうございます!続きもあるのでお楽しみください(^^) (2019年2月17日 7時) (レス) id: c1e39ac6d2 (このIDを非表示/違反報告)
明音 - ウフフフフフフ (2019年2月16日 19時) (レス) id: ee877d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
明音 - イヒヒヒヒヒヒ (2019年2月16日 19時) (レス) id: ee877d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
明音 - アハハハハハハ (2019年2月16日 19時) (レス) id: ee877d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
明音 - あたまかなやわさはら (2019年2月16日 19時) (レス) id: ee877d8f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:只野いるか | 作成日時:2018年3月22日 15時