男女恋物語~arkt~ NO.2

81 色っぽい彼女。 -安田side- ページ36

-安田side-

昼休みAが裏庭に行く姿が見えたから何となく追いかけてしまった。

ベンチの前で誰かを探していた。

声をかけようとしたが、Aが茂みに植木の方に入っていったので様子を見ているとそこには荒北先輩がいた。


荒北先輩は寝ていた。Aは横にちょこんと座り先輩を愛おしそうに眺めていた。

あー、やっぱあいつ先輩のこと絶対好きだよな。。。ほんと叶わない恋してる。

俺。

そう思ってその場を後にしようとしたら、Aから眠ってる先輩にキスをした。

その後先輩は目を覚ましていた。

キスされたら誰だって起きるだろ。

バカだなぁあいつ。

起きたことに慌てているAを見て先輩はニヤリとして自分のブレザーを被せていた。

多分今度は先輩からキスしたんだと思う。


何だよ。相違相愛ってやつなのかよ。

叶わない恋を目の前にして凄い落ち込んだ。


これが失恋ってやつなんだとおもう。



先輩はAを残して教室に戻って行った後、ぼーっとしてるA。

その顔はホント色っぽくて綺麗だった。


いつも子供みたいに笑って、色んな表情する奴だとは思っていた。でもあんな大人な顔みちゃったらな


あー、諦められるのかな。俺。

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