男女恋物語~arkt~ NO.2

80 雰囲気を知る私。 ページ35

私からキスをしてしまった。


こないだ由美に言われたことを思い出す。


そう言う雰囲気になればわかるよ

ってやつ。



こないだのといい、今のといいそう言う雰囲気ってやつなのかな・・・・。

先輩が嫌なら拒否れって前言ってたから、学校だからダメってことを伝えたかったつもりなんだけどキスされてしまった。

ブレザーを被せられて。

ブレザーは先輩の匂いが一杯で、翻弄されてしまった。


先輩のキスに合わせて聞こえるリップ音が妙にキスを濃くさせるような気がして先輩にしがみつくのでいっぱいいっぱいだった。


唇が離れると、先輩にこっち見んなって言われた。そんなこと言われたってドコ見れば良いのよ。ほんと先輩のバカ。

先輩はブレザーを私に渡したまま教室に戻っていった。

エントリー用紙書いてもらうの忘れちゃった。

やっぱみんなの言う通りわたし先輩のこと好きなのかな。。。ちょっとそんな感情を自覚し始めた。



この行為が他で見られていることを知るのはこの後すぐの事だった。

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