12 酔いが覚めて、即反省 ページ13
12
ふと、夜中に目が覚めた。
喉はカラッカラで、お酒の味がする。
私、歯磨きしないで寝ちゃったのか……。
ん、というか炎司さんに、運ばれたのか！！？
色々と自分の醜態を思い出して、しんどくなった。
とりあえず、歯磨きしに行こう……。
ガラッと、ふすまを開けると。
「起きたのか。」
炎司さんが、窓際のテーブルで、本を読んでいた。
『えっ、炎司さん……！？今、何時ですかっ？』
「11時だ。お前が飲んだくれて寝たのが、8時半頃だ。」
『うっ、その説はどうも、ご迷惑をおかけしまして……。あっ、私、歯磨きしてきますね。』
逃げるように、洗面所に避難した。
やっちまった〜〜！！！！と、頭の中で叫びながら、シャコシャコと歯磨きをする。
磨き終わり洗面所から出て、どうしようかとたじろいでいる所で、
「こっちに来い。」
炎司さんに声を掛けられた。
無言のまま、椅子に座る。
「……酒は程々にするんだな。」
『少し、はしゃぎすぎてしまって……いつもはセーブしてるんですよ！？焦凍の前でしか、あんな酔わないです！！』
「なら、まぁいい。これを見ろ。」
そう言って、携帯を見せられると、
とある連絡アプリのトーク画面に、私が寝ている写真が。
『えっ！！！これもしかして…やっぱり焦凍に送っちゃったんですか！？！』
「あぁ、少し悪戯心もあってな。見ろこの返事。」
トークの一番下には、
「覚えてろよクソ親父」
と書かれている。
『相変わらず焦凍、言葉遣い荒いんだから……。ってかこれ、いつ撮ったんです！？』
「お前を寝室に運んだ後だ。」
『何勝手に撮ってるんですか！！？！』
「まぁいいだろう。いい気味だ。」
『えっ、私が！？焦凍が！？』
「焦凍だ。何せ俺の娘を泣かせたんだからな。少しは反省して欲しい。」
『むっ、娘って……！』
「何だ、違うのか。」
『義理ですけどまぁそうですね……！！』
この親子は、天然なストレート発言で、私の心を殺しにかかってくる。
『焦凍、大丈夫かな……？』
「ふん。今頃八つ当たりで、氷でも放ってるだろう。」
『ははっ、今は流石に緑谷くんの事務所で寝てるだろうから、そんなことしないですよ〜。』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 535人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いるか(プロフ) - マツさん» コメントありがとうございます。良かったです！！楽しんで貰えてとっても嬉しいです！ (2020年7月2日 8時) (
レス) id: c05e25c036 (このIDを非表示/違反報告)
マツ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！一気に全部読んじゃいました！！ (2020年7月2日 4時) (レス) id: 268b713c99 (このIDを非表示/違反報告)
いるか(プロフ) - 怒らないで委員会会長mAKAさん» コメントありがとうございます！毎日投稿駆け抜けました…！とっても楽しかったです！デクのコメント結構考えたのでそう言って貰えて報われました！！ありがとうございます！！ (2020年7月1日 23時) (レス) id: c05e25c036 (このIDを非表示/違反報告)
怒らないで委員会会長mAKA(プロフ) - めちゃくちゃ好きです……！お疲れ様でした……！(デクの｢もう巻き込まないで欲しい｣が切実すぎて何気にツボでした！！) (2020年7月1日 23時) (レス) id: a3e985f800 (このIDを非表示/違反報告)
いるか(プロフ) - ミルフィーユさん» ひゃあああ！！とってもとってもうれしいです！！！！本当にありがとうございます。エンデヴァーが好きになった、この言葉が史上最高に嬉しいです！なんか嫌な予感がしてきますよね…無事にみんな、生き残って欲しいとずっと願ってます(泣) (2020年7月1日 20時) (レス) id: c05e25c036 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いるか | 作成日時：2020年6月25日 18時
