エンデヴァーガチ勢な女の子の話【轟焦凍】 (ページ7)

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｢おおっと！！女の子でも流石ヒーローの卵！轟の会心の一撃を、熱いハートで溶かしちまったぜ～！｣

熱いハートてっ！個性ですよ個性。

｢っ……！お前、なんの個性なんだ！｣

自慢の氷が目の前で溶かされて、轟くんはひどく驚いていた。

『クラスメイトなのに、そんなことも知らないなんて、高みの見物すぎるんだよ轟くんは！』

彼が動揺してる間に、彼との距離を一気に詰めて、彼の腕を手で掴んだ。

体温を一瞬で奪う。

｢なんだっこれ…。体が冷たく……っ！｣

『私の個性は温度調節。あらゆるものの熱を奪い、熱を与えることが出来る。轟くん、氷ばっか使ってたら体温奪われて動けなくなるんでしょ？』

彼が動かなくなったことを確認し、ズルズルと場外にまで彼を引っ張る。流石に重くて担げなかった。

｢どういう事だ～！？地味すぎる！温水に触れられてから、轟が動かなくなったぁ！このまま場外になっちまうのか～？｣

うっ、地味って！！！

いいじゃん地味でも、勝てればいいのさっ！

このまま引きずってって勝っても良かったけれど、エンデヴァーガチ勢としては、轟くんをこのままにしておけないなと思った。

『轟くん、本当にいいの？炎出せば、体動けるようになるんでしょ？』

｢っ俺は…、親父の個性なんか、使いたく、ねぇ…！｣

何それ。

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