エンデヴァーガチ勢な女の子の話【轟焦凍】 (ページ40)

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文化祭当日。

本番中の私の仕事は……。

「じゃあ温水、よろしくなーっ！」

『はーい！』

切島くんが使う氷を、溶けないように冷やす係。

……いや、地味すぎない？

「暇そうだな。」

何考えてるかサッパリ分からないやつが、話しかけてきた。

『そう言うなら、轟くんが変わってよ！』

「演奏中に氷出さないといけねぇから、無理だ。」

『ぐっ……うぅ～私も派手な演出したかった！』

「まぁお前、片付けが本番みたいなもんだろ。」

そうなんですよ。

発表は大成功に終わり、体育館は歓声でいっぱいになった。

「温水これよろしく～。」

ドガッと、氷が沢山詰まったバケツを瀬呂くんに渡される。

『うぃ～。』

私の手に触れた氷は、みるみるうちに水になり、蒸発した。

「次これ頼んだァ！」

凄い形相で峰田くんが氷の入ったカゴを置いてきた。

『峰田くん凄い張り切ってるねぇ。』

「あったり前だろ、ミスコン会場に早く行きてえんだよ！！ってかなんで温水は衣装着なかったんだよォォ！！」

『えっだって私、裏方だったし……。』

氷を溶かしながら、そう答えた。

「お前の生足ミニスカ拝めると思ったのによォ！！」

『えっ、そういう事か…。じゃあほら、今日はタイツ脱いで、くるぶしソックスにするよ！』

「おっしゃぁっ！！はよ脱げゴラァ！！」

『えぇっここで！？』

「オイラは疲れてるんだよォ、癒してくれよォ！」

うーん、パンツ見られるわけじゃないしいいか。

リュックから靴下を取り出す。

『分かったよ、大サービスだからね！？』

そう言って、タイツを引っ張った時だった。

パシッと手を掴まれる。

「何してんだお前。」

轟くんがいつもよりも険しい顔で、そう言ってきた。

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