エンデヴァーガチ勢な女の子の話【轟焦凍】 (ページ34)

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33 私の憧れとページ34

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「……そうだな。」

『これからどうなるか分からないけどさ、エンデヴァー、変わると思うんだよね…。エンデヴァー、心の中では社会のこと、ちゃんと考えてると思うから。ヒーローとして、それ相応の態度を見せてくれると思う。』

伏せていた目を、轟くんの瞳に合わせる。

『エンデヴァーのこと、信じてあげて。父親としては、本当に最低だと思う。けれど、ヒーローとしての彼は、私にとっては素晴らしい人なの。轟くんが変わるなら、エンデヴァーも変わる。今までずっと追いかけてたから、何となく分かる。』

「…………。」

彼は無言で話を聞いていた。

再び口を開く。

『だからさっ！親子らしく腹を割って、少しだけ話してみなよ。轟くんはエンデヴァーにとって、自慢の息子なんだから！エンデヴァーも、自慢の父親になってくれるよ……っ！』

「……そうか、お前が言うならそうかもな。」

『もし、轟くんがエンデヴァーに、また酷いことされたり、言われたりしたら、私がエンデヴァーはそんなことせんって！怒りに行くよ！！』

「なんだそれ。」

轟くんがクスッと笑ってくれた。

『だから、轟くん、一人じゃないから！それだけは覚えててね……っ！』

「あぁ、ありがとな。……もう逃げねぇ。親父と向き合う。」

私の憧れの人と同じ翡翠色と、灰色という、轟くん自身の2つの瞳は、

彼の意志を示しているかのように、綺麗に、だけど力強く、輝いていた。

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