22 寮生活開始 ページ23
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期末テストを何とか乗り越え、林間合宿も、色々あったが、無事に帰ってこれた。
……林間合宿で、敵の連合に襲われた時、私は毒ガスにやられて眠ってしまっていた。
だから、目を覚ましてから、爆豪くんのこと、オールマイトのことを、みんなから聞いて知った。
オールマイトの引退。これはヒーローを志す者にとって、衝撃的なものだった。
早く強くなって、みんなを守れるヒーローにならないと。
そして、エンデヴァーのことが心配だった。
エンデヴァーはオールマイトに、強いライバル意識を持っている。そりゃもう生きがいであるかのようだ。
彼は、オールマイトの本当の姿を、知らなかったのだろう。今、エンデヴァーの置かれている状況を考えると、心が辛くなった。
寮生活が始まり、今は部屋の片付けを終えた所だ。
もちろん私の部屋は、エンデヴァーグッズで埋まっている。
フィギュアにポスター、そして極めつけはエンデヴァー特大人形。
前住んでいた部屋と変わらないけれど、やっぱりエンデヴァーカラーに染まってる空間って幸せ〜！
そう物思いにふけていたら、扉がノックされた音がした。
『はーい！誰？』
「お茶子だよ〜！Aちゃん、部屋の片付け終わった？」
ガチャッと、部屋の全貌が見えない程度に、扉を開ける。
『うん、終わった！ってえ？なんでみんないるの？』
「今だ、突撃ーーーーっ！」
ガっと手で扉を掴まれ、強い力で開かれてしまった。
『ちょっと待って三奈ちゃんっ！』
必死に止めるけど、もう遅い。
「え、何この空間！？」
「エンデヴァーのグッズばっかやん！」
「緑谷のより酷ぇぞ！！」
『だから言ったじゃんみんなの馬鹿ぁぁぁぁっ！！』
今までずっと隠してたのに、エンデヴァーガチ勢な事が、クラスメイトにバレてしまいました。
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作者名：いるか | 作成日時：2020年6月17日 16時
