17 どうなることやら ページ18
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私たちBチームは敵役として、ヒーロー役のAチームに捕まらないように逃げる、というルールだ。
要するにヒーローvs敵のかくれんぼ。
Aチームは、飯田くんと瀬呂くん、三奈ちゃんに、常闇くんの4人。
足の速い飯田くんに見付かったら、弱個性の私は終わりだし、瀬呂くんにテープで拘束されれば詰み。
隠れてて建物を溶かされたら三奈ちゃんに見つかるだろうし、常闇くんなんか一番危険人物だ。
最初に敵チームの自由時間があるから、足の遅い私は建物に隠れることを試みた。
『私とりあえず、建物に隠れるね…。』
｢うーん、見つかっても対処しやすいように、二手に分かれるのはどうだ？｣
｢俺一人で十分だわァ！っつか半分野郎となんか絶対に組まねぇぞ！｣
『爆豪くん、チーム戦だからとりあえず協力しようよ…。切島くんの言う通りだね。私、個性の相性的に轟くんと行動するよ。』
「……俺も一人で十分だ。」
困った。
これは、爆豪くんを挑発して何とかするしかないな……。
切島くんとアイコンタクトを取る。
「轟まで言うかっ！じゃあもう爆豪と轟で組めば？お前らの個性派手だから、使えばすぐ見つかるけどな！」
『私は全然切島くんとでいいよ！完全勝利は出来ないだろうけど、2人が嫌なら仕方ないよね？』
「うるせェ！！チッ、分かったわ行くぞクソ髪ィ！」
「おっ、じゃあ温水、後はよろしくなー！」
あっ、唯一の良心が連れてかれてしまった…。
『轟くん、嫌なのは分かったから、好きにしてていいよ。氷はバレるからあんまり使わないようにしてね！使ったら、私溶かしとくよ。』
「……おう。」
『切島くんに迷惑かけるの嫌だから、近くにはいるからね。』
「仕方ねぇ、分かった。」
仕方ねぇ、ですか…。
本当に煽るのが上手なようで！
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作者名：いるか | 作成日時：2020年6月17日 16時
