10 体育祭終了 ページ11
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目を覚ますと、白い天井が視界に広がった。
どうやら、保健室に運ばれたらしい。
ベッドから降りて、リカバリーガールの元へ行く。
『リカバリーガールっ！』
「お目覚めかい。体はもう平気そうだね。」
『はいっ。あの、ありがとうございました！』
「元気そうでよかったよ。火傷は綺麗に治ったからね。包帯は今日は外さないように、飴ちゃんやるからお帰り！」
そう言って、私の口に飴を放り込んだ。
『むぐっ、はい、失礼します！』
そう言って、私は教室へと足を向けた。
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表彰式は既に終わったらしく、教室に戻るとクラスのみんながいた。
｢Aちゃん大丈夫だった！？めっちゃ包帯巻かれとるやん…。｣
お茶子ちゃんが心配してくれた。
『大丈夫だよ〜明日までには治ってるって！』
｢なら良かった〜！大っきい氷塊溶かすAちゃん、めっちゃかっこよかったでっ！｣
『いやーありがとう…。でも負けちゃったからなぁ。』
お茶子ちゃんと話していると、さっき戦った、めでたい髪の毛をしたあいつが、近づいてきた。
「 温水、身体平気か。」
『大丈夫だよ。あとなんか、失礼なこと言ってごめんね。』
「……自覚あるのか。」
ぐっ、煽ってくるなぁ。
『むっかつくけど、とりあえずっ！轟くんは、あのかっこいいエンデヴァーに、全っ然似てないんだから！』
｢当たり前だろ、あんなクソ親父になんか似たくねェ。かっこいいって盲目なんじゃねぇのか？｣
『はぁ〜〜〜っ！？別に誰に憧れてたって、私の勝手でしょ！！本当にムカつく、舐めプの轟くん！』
｢勝手に言ってろ。｣
こうして私は、轟くんと犬猿の仲になりました。
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作者名：いるか | 作成日時：2020年6月17日 16時
