もうなにもわからない【実話】

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私の教室は校舎の２階にあります
廊下には色んな場所に大きな窓があって
そこからぼーっと景色を見るのが好きでした

そこから下を見たんです
落ちたら痛そうだなーって
無意識のうちに考えていました

ここから落ちたら死、んじゃうのかな
そしたら親とか学校に迷惑がかかるよな
友達とか、優しくしてくれる先輩にあわせる顔がないな

なんでそう考えていたのか
落ちることを望むような内容に
怖くなって窓から離れました

その後の休み時間も
景色を見たい気持ちあったけど
あんなことを考えてたことの方が印象に強く
窓には近づけませんでした

ーーーーー

それと、道徳の時間に
同学年の子の作文が読まれていました
いじめについてのものでした

いじめを受けたこと
色んな人に助けて、支えてもらったこと
自分も次は助けられるようになりたいこと

途中からはここでの自分しか思い浮かびませんでした

辛い悩みを抱えている人は私を含めて何人もいて
その中に助けてもらえていない人は多いと思います
ここでしか打ち明けられない人がいるのに
助けてもらえる人もいて、どうして世の中は不公平なんだろう、と思いました

作文の内容を聞いていると
すごく辛くてとてつもなく悔しかった

そして、それを綺麗事だと感じてしまった私に
とてつもなく腹が立ちました

最低だ、私は最低だ
泣きそうになりました

そうでしょう？
本当に苦しんでた人の心の声を
綺麗事だと思ってしまった

そう考えているうちに
作文は読み終わっていて
感想を書くことになりました

みんなは不満があるらしかったけど
それより、自分の考えてしまったことや
身近にいた人の重い現実について
辛くて、茶化せることじゃないと
巫山戯ることじゃないと考えていました

そんな時、少し苦手な友達が

「体育館がめっちゃ暗いんか、外がめっちゃ明るいんか、どっちやと思うー？」

なんて聞いてきました

酷いと思うけど信じられなかった
確かに人の感じ方はそれぞれ違います
最終的には良い話だったけどあんな辛い話の後
そんな能天気なことを、なんで私に聞いてくるの？

聞いてる間、私はすごく苦しかった
性別ですらみんなと違ってこんなに辛いのに

それが本当に嫌でたまらなく

「知らない」

と返して逃げるみたいに校舎に向かいました
また自分のことを最低だって思いました

6.5（関係ないので見なくてもいいです）→←５

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