10.カルマの時間 ページ10
『はぁ…カルマさぁ、タコ殺すのはいいけど匂い何とかしてよね』
生臭くてたまらないわ、と文句を言えばカルマはわざとらしく笑って謝ってきた。
「ごめんごめん、でもAなら俺がこうすること分かってたでしょ？」
『まぁね』
まったく悪びれた態度を見せないカルマに呆れながらも席に着く。
「おはようございます」
殺せんせーが教室に入ってきた。
「…ん？どうかしましたか、皆さん」
クラスの重い空気に気付き、クラスをぐるりと見回して、
殺せんせーの目がある一か所で止まった。
その一か所とは問題の教卓の上にあるアイスピックに突き刺さって死んだタコだ。
「あ、ごっめーん、殺せんせーと間違って殺しちゃったぁ。
捨てとくからさぁ、こっち持ってきてよ。」
「..........わかりました。」
少し長めの沈黙の後、殺せんせーは言われた通り
タコを持ってこっちへと向かってくる。
カルマが背後でナイフを隠し持っているのが見えた。
ぎゅいーん
突然のドリル音に何だ、と音のする殺せんせーに目を向ければ
触手をドリル上にしてにやりといつもに増して気味悪く笑っている殺せんせーが見えた。
カルマも殺せんせーの行動が予想外だったようで目を見開いていた。
「見せてあげましょう、カルマくん。このドリル触手の威力と
自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を。」
火を噴きだすミサイルに目が釘付けになる。
(まさか、カルマに手を出すつもりじゃにないでしょうね.....！！)
「先生はね、暗殺者を決して無事では帰さない。」
次の瞬間にはカルマと私の口の中に熱々のタコ焼きが放り込まれていた。
「『…っ！！』」
熱すぎて私もカルマも反射的にタコ焼きを吐き出した。
「その顔色ではカルマくんもAさんも朝食を食べていないでしょう。
マッハでタコ焼きを作りました。
これを食べれば健康優良児に近付けますねぇ。はい、あーん」
差し出されたタコ焼きを息で少し冷まして遠慮なく頂いた。
何これ、うっま
(てか、ターゲットにタコ焼きを食べさせてもらう暗殺者ってどうなのよ…)
カルマは差し出されたタコ焼きに手を付けていないようだった。
「カルマくん、先生はね手入れをするのです。錆びてしまった暗殺者の刃を。
今日一日本気で殺しに来るがいい。その度に先生は君を手入れする。
放課後までに君の心と体をピカピカに磨いてあげよう。」
殺せんせーの触手がカルマを煽るように怪しげに蠢いた。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
