7.カルマの時間 ページ7
冷や汗を垂らしながらも攻撃を躱した殺せんせーに
にやりと、笑いながらカルマが殺せんせーに近付く。
「何度でもこういう手使うよ。授業の邪魔とか関係ないし。
それが嫌なら…俺でもAでも俺の親でも殺せばいい。」
ベチャリ、と食べかけのジェラートを殺せんせーの服に押し付けた。
殺せんせーの瞳を射抜くように目を細めにやりと笑う。
クラスが緊張の海に呑まれた。
殺気、緊張、悪意、全てが針のように私達を突いて動けない。
私も例外ではなかった。
「でも、その瞬間から、もう誰もあんたを先生とは見てくれない」
「ただの、人殺しのモンスターさ」
「はい、テスト。あと、Aの分も。
たぶん全問正解。
じゃね、"先生"〜。また明日も遊ぼうね！」
カルマが私の手を引いて教室から出る。
なんだか、カルマの背中が小さく感じた。
◇◇◇
『ねぇ、カルマ、カルマの気持ちは分かるけどさ、
ジェラート押し付けるのはさすがにやりすぎじゃない？』
「何それ、Aはあっち側なの？」
カルマの気圧に、押される。
『そんなわけ、ないじゃん』
「ねぇ、Aもさ、あの場にいたよね？」
前の担任、大野が死ぬ瞬間。
私もその場にいた。
E組の先輩がA組の人に殴られているのを助けた私達は何も間違ったことはしていない。
それなのに、大野は…
「あー、ごめんごめん、嫌なこと思い出させた。
お詫びに何か奢るわ。あと、Aが奢るはずだった
イチゴ煮オレの件もチャラにするから、ね。」
白々しい程の爽やかな笑み。
お前、絶対わざと思い出させたな……
『あー、うん、ありがと』
近くのクレープ屋に目が移る。
『ね、カルマ、クレープ奢ってよ』
「仰せのままに、お姫様？」
2人で笑ってクレープを食べる。
カルマはいちごチョコ、私はいちごチョコに抹茶アイスをトッピングしたクレープ。
なんだか、デートみたい、なんちゃって。
「アイス、1口ちょーだい」
『ん』
ぱくり、カルマの舌が抹茶アイスを攫っていく。
『ちょ、おま1口でかすぎじゃない！？』
「いーじゃん、元はと言えば俺の金で買ったんだから」
うーん、まぁ、そうなんだけど…
『まぁ、いいけどさ、どーすんの？クレープ食べ終わったらそのまま帰るわけ？』
「いやぁ？そんなわけないじゃん
渚くん待って帰ろうよ。ちょっと俺渚くんに用ある
んだよね」
『りょーかい』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「暗殺教室」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
