45.帰りの時間 ページ45
綺羅々が莉桜に説明しているのをぼーっとしながら聞く、けれど全くと言っていいほど内容が耳に入ってこなかった。
あーあ、カルマに好きな人がいるなんて、ずっと一緒にいるのに気付かなかったなんて、ホント私って馬鹿だなぁ…
「はぁ！？カルマの奴マジで言ってんの！？」
莉桜の大声に我に返る。
『ちょ、り、莉桜声でかい！』
慌てて莉桜の口を塞ぐ。
幸い周りに気付かれなかったから良かったけど…
軽く莉桜を睨むとごめんごめん、と莉桜が軽く謝った。
莉桜の奴め、お調子者なんだから！
＿＿＿＿
帰りの新幹線、カエデちゃんと愛美ちゃんが修学旅行楽しかったね、と喋っているのを横目に先生達の席に移って、殺せんせーの買い込んだ京都のお菓子をつまみ食い。
「にゅ、にゅや！？Aさん！？何食べてるんですか！？これ先生のですよ！」
だばー、と泣きながら言う殺せんせーにごめんごめんと軽く謝りながらもつまみ食いをする手は止まらない。
「赤羽さん、早く席に戻ったらどうだ」
烏間先生の言葉にえー、と愚図つきながらビッチ先生に抱き着く。
『ビッチせんせー、烏間先生が虐めてくる〜…』
うおっ、やっぱビッチ先生胸でか…
圧死するのでは…？と思うほどの大きな胸で作られた谷間に顔をうずめる。
『ん〜…ビッチ先生のお っぱい良い匂いする』
洋服はちょっぴり香水臭いけど肌からはなんか、薔薇の匂い？
「薔薇のクリームを塗ったからよ。
前に誕生日プレゼントで男に最高級のボディクリーム貰ったけど開けてなかったから試しに塗ったのよ」
『ふ〜ん、やっぱビッチ先生すごいね』
そう？まぁ、私にしてみれば安物のクリームだけどねと言う先生。
『え、いくらするの？』
「え〜っと…いくらだったかしら…」
このくらいだったかしら、と先生が3本指を立てて見せる。
『3万？』
「やぁね、私がそんなの使うわけないでしょ？30万よ、30万」
『30万！？』
そんなクリームどこに売ってんの…
「なんか、NewYorkの老舗の限定品とかなんとかって言ってたわよ」
え、声に出てた？
そう思う程に完璧なタイミングで言うビッチ先生に驚く
「私はこれでも殺し屋よ？」
人心掌握術なんて完璧に習得してるわよ、とさらりと言ってみせる先生にやっぱりすごい人だと改めて実感する。
『ビッチ先生大好き』
「何よ、急に」
口ではそう言うものの私の頭を撫でるビッチ先生の手付きは優しく、どうやら満更でもなさそうだった。
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雪飴(プロフ) - りつ@鉛筆さん» ありがとうございますぅぅ！！！！！更新しないと…とは思ってるんですが、最近出来てなかったので今日こそは更新します！！更新分も読んでいただけると嬉しいです！！でも、いつも更新が夜中になっちゃうので結局今日というより、明日になっちゃうんですけど……(^^; (2020年3月31日 12時) (
レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@鉛筆(プロフ) - これ…好きやわ（確信） (2020年3月31日 11時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - コメントありがとうございます！！頑張ります！！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(アル,スト,刀剣,第五,ヒプ好き,��)(プロフ) - とてもストーリーがタイプで好きです！！頑張ってくださいね！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 0e478908d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - いつでもコメント受け付けてます！コメントくれると嬉しいな（はーと） (2020年3月22日 6時) (レス) id: 5a5d675a95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪飴 | 作成日時：2020年2月29日 17時
